富山地方鉄道、2025年4月に旅客運賃を改定
富山地方鉄道は29日、国土交通省北陸信越運輸局に対し、旅客運賃の上限変更認可を申請した。 【画像】鉄道線主要区間の改定後の運賃を見る 改定後に適用する予定の実施運賃(大人運賃)は、鉄道線の電鉄富山~稲荷町間が240円(現行210円)、電鉄富山~南富山間が360円(現行320円)、電鉄富山~上市間が700円(現行610円)、電鉄富山~立山間が1420円(現行1230円)、電鉄富山~宇奈月温泉間が2160円(現行1880円)など、軌道線の均一運賃が240円(現行210円)などとなる。定期旅客運賃も同様に改定する。改定率は、鉄道線が平均12.2パーセント、軌道線が平均13.0パーセントとなる。なお、ICカード「ecomyca」のSF利用割引は継続する。 同社は、今回の運賃改定について、新型コロナウイルスを契機とした利用者減少や、人材確保面での厳しい状況がある中で、安全かつ安定的な運行を継続し、将来世代に同社線を継承していくためと理由を説明している。 運賃改定の予定日は、2025年4月1日。同社の運賃改定は、消費税率引き上げによるものを除くと、1996年9月以来、29年ぶりとなる。