インフルエンザ増加、学級閉鎖など全国365校…厚労省
厚生労働省は2024年11月29日、2024年第47週(11月18日~24日)のインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり報告数は2.36人。インフルエンザ患者は5週連続で増加し、全国の365の学校などが休校や学級閉鎖を行った。 【画像】インフルエンザ定点あたり報告数推移
厚生労働省が全国約5,000か所で実施している感染症発生動向調査によると、第47週のインフルエンザの定点あたり患者報告数は2.36人。第42週(10月14日~20日)の0.73人から5週連続で増加し、定点あたり報告数はコロナ患者を上回った。
2024年第47週の定点あたり報告数を都道府県別にみると、「福岡県」5.79人、「山形県」5.65人、「沖縄県」5.52人、「鳥取県」4.28人、「長野県」4.09人の順に多く、37都道府県で前週よりも増加した。「富山県」「山梨県」「香川県」「高知県」の4県のみ、流行目安となる1.0を越えなかった。
全国の保育所・幼稚園・小中学校・高校からは、第47週(11月18日~24日)の期間に、休校7件・学年閉鎖94件・学級閉鎖264件の計365件の報告があった。施設別にみると、小学校が246件でもっとも多く、中学校61件、高等学校と幼稚園が各25件で続く。
現在国内で流行している季節性インフルエンザのウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型、B型(ビクトリア系統)の3種。インフルエンザはすべての年齢層で感染に注意する必要があるため、厚生労働省は手洗いやマスクの着用を含む咳(せき)エチケットなどの予防対策を推奨している。
リセマム 川端珠紀