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「わからないまま逝きました」絶句…死後判明した、弟の借金額

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幻冬舎ゴールドオンライン

※本記事は、株式会社トータルエージェントが運営するウェブサイト「不動産・相続お悩み相談室」から抜粋・再編集したものです。

「あっという間でしたね」一人息子と再会するも…

*  *  *  *  *  * ≪これまでの経緯≫ 横浜市在住のAさんは実業家として成功し、プライベートも充実。しかし弟のBさんは、運悪く事業に失敗して多額の借金を抱えてしまいました。年を取るごとに僻みっぽくなり、家庭では横暴にふるまうBさん。愛想をつかした奥さんは、数年前、ひとり息子を連れて家を出てしまいました。 そんなある日、AさんはBさんから余命宣告を受けたことを知らされてショックを受けますが、その一方でBさんの債務が気がかりであり、相続人全員の相続放棄を検討しています( 『借金アリの弟が余命宣告…子の相続放棄で返済義務はだれに?』 参照)。 *  *  *  *  *  * 病床のBさんは、Aさんのはからいで、成人したばかりの一人息子のDさんと再会を果たすことができました。最初はやや他人行儀であったものの、Dさんは次第に父親に歩み寄り、以降は週に数回見舞いに訪れるなど、親子の時間を共有しました。 ところが、息子との再会で元気を取り戻したかに見えたBさんでしたが、ある日、病状が急変し、医者の宣告よりも早く帰らぬ人となってしまいました。 *  *  *  *  *  * 「A伯父さん、あっという間でしたね」 Bさんの葬儀後の食事会で、DさんがAさんに話しかけてきました。 「本当にね。でも、D君に会えて、Bはすごく喜んでいたよ。それだけはよかったと思っている」 「ただ、伯父さんが心配していたことはきちんと聞けないままでした。もっとも、聞く限りでは負債ばかりだと思いますが…」 AさんはDさんに、仕事で縁のある司法書士の名前をあげ、相談してみようと持ち掛けました。

借金の額がわからないまま急逝、困った兄と息子は…

数日後、AさんとDさんは、都内の司法書士事務所を訪れました。 「先生、先日はありがとうございました。弟なのですが、容体が急変して、医師の宣告より早く亡くなりました。本人とは肝心なことが話せないままになってしまって…」 「そうだったんですか。それは大変でしたね」 「父が亡くなってから、伯父と一緒に自宅を調べたのですが、通帳や印鑑は几帳面に保管されていました。正確な残高はこれから調べていきたいと思います。伯父が見てくれた限り、倒産してからは請負の仕事だけで生活していたみたいです。自宅マンションも賃貸ですし、やはり、残っているのは社長をしていたときの借金だけかな、と…」 「なるほど。状況は大体わかりました。相続放棄の手続きは、亡くなってから3ヵ月以内ですので、速やかに動いていきましょう。まずは息子さんのDさんから手続きを進めて、そのあとに施設にいらっしゃるご両親にお願いしましょう」 「承知しました」 「預金の正確な残高は金融機関で調べなければなりませんが、現状では調査や照会だけにしてくださいね。もしも解約してお金を使ってしまうと、〈法定単純承認〉といって、相続を承認したことになり、相続放棄できなくなりますから、要注意ですよ」

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