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なぜホンダF1は勝利出来たのか? 王者メルセデスを抑えた理由

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GQ JAPAN

8月9日にイギリス、シルヴァーストンで行われたF1グランプリ第5戦で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝した。勝利の秘策とは? 【写真を見る】レッドブル・ホンダF1マシンの詳細(18枚) フェルスタッペンの華麗な走り

フェルスタッペンの手腕

「今回は勝つかもよ」 ホンダF1の山本雅史マネージングディレクター(MD)がそう直感したのは、2020年F1グランプリ第5戦の決勝レースを2日後に控えた8月7日の金曜日のことだった。 コロナ禍の影響で変則的なスケジュールで開催されている今季のF1グランプリであるが、先週に続いてイギリス・シルヴァーストンで執り行われた「“フォーミュラ1 70周年記念GP」(史上初のF1グランプリがシルヴァーストンで開催されて今年で70周年を迎えることから命名された)においてレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが強豪メルセデスベンツを抑えて今季初優勝を飾った。 これまで4戦を終えて4勝を挙げているメルセデスの速さと強さは圧倒的で、上位のスターティンググリッドを決める予選のQ3ではヴァルテリ・ボッタスが1分25秒154をマークしてポールポジションを獲得。チームメイトのルイス・ハミルトンもわずか0.063秒差の1分25秒217で2番グリッドを手に入れていた。3番手はおなじメルセデス製パワーユニットを使うレーシングポイントのニコ・ヒュルケンベルグ。レッドブル・ホンダのフェルスタッペンはこれに続く4番手で、しかもタイムは1分26秒176と、ボッタスとの差は1秒を超えていた。普通に考えれば、とても勝負にならないタイム差である。 けれども、フェルスタッペンはタイムを出すのに不利なハードタイヤでQ2に挑み、ここでQ3に進出できる8番手タイムをマーク。規則で全ドライバーがソフトタイヤで走ることが義務づけられているQ3で4番グリッド獲得を決めたのだ。 ここでポイントになったのが「上位10名のドライバーはQ2で使用したタイヤで決勝レースのスタートに臨まなければいけない」というルール。実はフェルスタッペン以外の上位ドライバーはいずれもミディアムタイヤを履いてQ2を戦っていた。 しかし、柔らかめのミディアムタイヤは速さと引き替えに寿命が短く、スタート後は12~18周ほどでタイヤ交換をおこなわなければいけない。これに対してフェルスタッペンは寿命の長いハードタイヤで26周目まで走行。この後、新品のミディアムタイヤで6周だけ走ってさらにマージンを稼ぐと、32周目に新品のハードタイヤに履き替えて52周目のフィニッシュまで走りきったのだ。対するメルセデス勢は新品のハードタイヤを2セット投入して残る38~39周を走破。結果的に、間にミディアムタイヤを挟み込んだフェルスタッペンのほうが平均的なペースは速く、これが勝利を呼び込む最大の要因になった。

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