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ホームレスにクリスマスの宿提供、予約取り消しで英大手ホテルチェーンに批判

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The Guardian

【記者:Josh Halliday】  英慈善団体がホームレス28人のために手配したクリスマスの宿泊予約を一方的に取り消したとして、英大手ホテルチェーン、ブリタニア・ホテルズ(Britania Hotels)に批判が集まっている。この取り消しを受け、同慈善団体にはこれまで、9000ポンド(約127万円)を超える支援が寄せられている。  問題となっているのは、英キングストンアポンハル(Kingston upon Hull)にあるブリタニア・ロイヤル・ホテル(Britannia Royal hotel)で、クリスマスイブとクリスマスの宿泊予約を説明もなくキャンセルしたとして、運営会社ブリタニア・ホテルズへの批判が強まっている。批判への対応に追われ、ホテル側は自社のSNSページを削除している。  一方的に宿泊予約を取り消された慈善団体「レイズ・ザ・ルーフ・ホームレス・プロジェクト(Raise the Roof homeless project)」には、多くの支援が寄せられているが、騒動が起きてから数時間後には、ライバルのホテルチェーンから無料でのサービス提供の申し出があった。  同団体創設者のカール・シンプソン(Carl Simpson)氏は、28人のホームレスに12月24日と25日の宿泊を無償提供してくれたダブルツリー・ヒルトン(Doubletree Hilton)の申し出を受け入れたことを明らかにした。これには朝食とクリスマスディナーも付いているという。シンプソン氏はまた、その他にも多数の企業からサービスや支援の申し出があったとしながら、「奇跡が起こらないなんて誰が言ったのだろう?」と続けた。  ブリタニア・ホテルズは、今回の決定について理由を明らかにしていないが、ホームレスを支援しているボランティアらは、英社会の一部に存在する「ホームレスに対する恐怖」がその理由ではないかと推測する。  今月公表された調査結果によると、英国には、クリスマスシーズンに路上、自動車、列車、バス、テントなどで過ごす人が2万4000人以上いるとされ、政府統計が示しているよりも問題がはるかに深刻であることが浮き彫りとなった。  元サッカー選手でプロボクサーに転身したカーティス・ウッドハウス(Curtis Woodhouse)氏は、今年のクリスマスに、英イングランド・ヨークシャー(Yorkshire)東部ドリフィールド(Driffield)にある自身のボクシングジムをホームレス向けに開放すると発表したところ、1万5000件のメッセージが寄せられたと話す。  メッセージには宿泊場所を求める人からのものも含まれてはいたが、多くは協力したいとの申し出だった。こうした反応を見たウッドハウス氏は、「他人への思いやりの心はあるのだという信念が自分の中に戻ってきた」と述べている。  今年のクリスマスには、ジムにホームレスの人を宿泊のために招き、食事も振る舞う予定だという同氏。今回予約が取り消された28人のホームレスについても支援したいとも語った。

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