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「1局1時間、30分という短い対局が増えていく」永世名人・前会長、谷川浩司九段が描くする将棋界の未来

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ABEMA TIMES

 最年少名人にして十七世名人、日本将棋連盟の会長職も務めたことがある谷川浩司九段(58)が、未来の将棋界について「短い時間で楽しんでいただく将棋が増えていく」と予想した。近年、テレビだけでなくネットで対局が配信されることも増えたことで、ファンがより手軽に対局を楽しめるようになった一方で、必ずしも半日がかりといった長時間対局が放送・配信に向いているかと言われればそうでもない。長時間対局の代表格である番勝負にも57回出場、タイトル27期の実績を誇る谷川九段が、短い言葉ながら的確に未来の将棋界について指摘した。 【動画】将棋の短時間化は進むか  谷川九段は、プロ初の団体戦となった「第3回AbemaTVトーナメント」で佐藤康光九段(50)、森内俊之九段(49)とともに「チームレジェンド」として戦うことになった。実績十分のベテラン3人というチームは、それだけでもインパクト十分だが、森内九段の提案により、3人共同でTwitterのアカウントを開設。当初は不慣れな様子もあったが、今では連日詰将棋や講座、雑談などを投稿し、ファンを楽しませ続けている。  棋士たるもの、対局・棋譜でその魅力を伝えることが一番の務め、ということに変わりはないが、谷川九段の中では対局の時間と放送については、新たな考え方がはっきりと生まれていた。「棋士の務めというのは、その時代で最高の棋譜を残すということ。タイトル戦など長時間の対局で、素晴らしく美しい棋譜を残すのも棋士の務め」とした上で、「これからの時代は1局1時間や30分という短い時間でライブ、公開対局、テレビ対局で見て楽しんでいただくというのが増えていくと思う」と、見解を示した。  名人戦ともなれば持ち時間は各9時間。封じ手を挟み、2日かけて行われる。対局者同士でじっくり時間をかけ、棋譜という作品を残すというのが、棋士の目指すものになってきた。反面、世の中に無数のコンテンツが溢れるようになったことで、ファンであっても1局の将棋にどこまで時間を割いてもらえるかという点においては、長くはなっていないかもしれない。であれば、時間が短い対局であっても、そこに全力を尽くしてテレビ放送やネット配信、さらにはリアルイベントで楽しんでもらうことがもっと増えていいし、時代にマッチする。

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