新型メルセデスCクラス登場! さらに立派になった入門モデルの詳細
2月23日、メルセデスは、新型「Cクラス」を発表した。アップデートのポイントを、モータージャーナリストの大谷達也が解説する。 【写真を見る】新型Cクラスの詳細(96枚)Sクラス並みの装備をチェック
よりスポーティになったエクステリア
フルモデルチェンジを受けた新型Cクラスは、より快適で、より環境に優しく、よりスタイリッシュに生まれ変わった、とメルセデスベンツは主張する。 新型のボディサイズは従来型より65mm長く、10mm幅広く、9mm低い(!)もので、全長×全幅×全高=4751mm×1820mm×1438mm。ホイールベースも25mm延長されて2865mmとなった(いずれも本国発表値。セダン)。 同時に発表されたエステート(ワゴン)のボディサイズも基本的にはセダンとおなじであるものの、全高はルーフレールを含むこともあって従来型より7mm低い1455mmとなる。この結果、インテリアスペースが拡大。とくに印象的なのが肘周りのスペースで、前席は22mm、後席でも15mm広くなったほか、後席ヘッドルームは13mm(エステートは11mm)、後席のひざ周りは35mm拡大されたという。 外観は新型「Sクラス」にも通じる端正なスタイリングで、ヘッドライトやテールライトはメルセデスベンツの最新デザイン言語にしたがった形状。ただし、ボディを真横から見たとき、キャビンの位置をSクラスよりも後方に移動し、よりスポーティなプロポーションに仕上げたという。 さらに、短い前後のオーバーハング、長いホイールベースを採用することで、「停まっていても、いまにも走り出しそうなデザイン」を、実現したとメルセデスのデザイナー陣は主張する。フロントグリル中央に大きなスリーポインテッドスターをあしらったクーペ風グリルが全車に採用されることも新型Cクラスのニュースだ。
大型センターディスプレイを採用したインテリア
インテリア・デザインも既存のメルセデス・スタイルを継承しているが、メーターパネルやダッシュボード上のセンターディスプレイの画面を大型化したうえで、その向きをドライバー側に傾けるレイアウトとすることで、よりスポーティなイメージを打ち出している。 また、「ハイ! メルセデス」で、お馴染みのMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)は第2世代に進化。実際の路上の映像にCGで描いた矢印を示して進行方向を伝えるARナビゲーションが新型Sクラスに続いてヘッドアップ・ディスプレイにも表示されるようになったほか、「MBUX スマートホーム」といって自宅の空調、照明、シャッターなどを車内からコントロールできる機能も登場。 たとえば「いま、ウチに誰かいる?」と、MBUXに訊ねると、「少しお待ちください」「最後に動きが認められたのは1時間前、キッチンでのことです」という回答が得られるそうだ。もっとも、この辺は自宅内の装置にも関わることなので、日本でも使えるかどうかはまだわかっていない。