台湾・曽豪駒監督

　◇WBSCプレミア12　スーパーラウンド第3戦　台湾6―9日本（2024年11月23日　東京D） 【写真あり】球場を盛り上げる台湾チアたち（18日の日本―ドミニカ共和国戦） 　「ラグザス　presents　第3回WBSCプレミア12」で初優勝を目指す台湾は23日、スーパーラウンド3戦目（東京ドーム）で大会連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」と対戦し、6―9で敗れた。 　デーゲームで米国がベネズエラに6―5で勝利。仮に23日にナイターで台湾が日本に敗れてスーパーラウンド1勝2敗となっても同率の台湾、ベネズエラ、米国のTQB（得失点率）で台湾が決勝に進出することが決まった。24日の大一番を前に手の内を隠す、出場機会の少ない選手を打席に立たせる、投手の無駄使いは避けたい…などの思惑が絡み合った一戦となった。 　台湾は左腕の林イク珉（リン・イクビン）を予告していたが、WBSC（世界野球ソフトボール連盟）に罰金を支払って先発投手を変更。結局、陳柏清（チン・ハクセイ）が先発し、林イク珉は24日の日本との決勝に回ることが予想される。 　曽豪駒監督は「まず遠くに来てくださったファンに感謝したい。両チームのファンが応援してくれた、ありがとうございました。今日の試合はとても良い試合だったと思う。まず投手を急きょ代えたことに関しては日本側に大変申し訳ございません。昨日から戦略を練る中で、投手を決勝に良い状態で向かわせるためにこういう選択をした。良い投手は明日に向けて温存したいと思った」と説明した。「昨日の状況においてはまだ（決勝が）決まらないことがあって、今日の午前中にいろいろ決まったことがあった。それで変更し、侍ジャパンの監督に説明して代えたが、それは相手を困らせることだった。明日の決勝を一番良い状態で迎えたかったので、こういう状況になっています」と補足した。 　24日は初優勝をかけた大一番となる。「侍ジャパンと試合するのは私たちが期待した試合だし、とても楽しみにしていた。明日は頑張って勝利したい。試合を楽しみたい。明日の試合は細かい所全てがとても大事だと思う。それを全部抑えてこそ勝利できる。侍ジャパンは全てがそろっている強いチーム。一つ一つ細かいところをちゃんと押さえていきながら、守備攻撃つなぎを全てできるようにして試合を迎えたい」と話した。 　▼侍ジャパン・井端監督　（台湾の先発変更について）先発ピッチャーが変わるというのは向こうから聞かされたというか、提案はあったんですけど、僕らが関わることじゃないので、大会側に言ってもらえればと。もうオーダーを組んでいたし、ミーティングもやっていたし、左ピッチャーでというのを伝えただけで。決めるのは大会側だと思うので、あまり気にせず、大会側の判断だと思っていました。結果勝てて良かったと思います。