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“脱3密”の新生活を…新型コロナで市場が一変 大企業から個人まで追求し始めた『地方での快適ライフ』

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関西テレビ

 新型コロナウイルスをきっかけに、変わりつつある私たちの生活。そんな中で再認識されているのが「地方の魅力」。  9月1日には、総合人材サービス「パソナグループ」が、東京の本社機能の一部を、兵庫県の淡路島に移すと発表。それに伴い、社員およそ1200人が移住することに。  さらに、これまで目を向けられていなかった、地方の“意外なモノ”も売れていました。  脱“密”で快適ライフ!地方に集まる熱視線に迫ります。 ■脱“密”で新生活 大企業も熱視線  訪れたのは、兵庫県の淡路島。 薄田ジュリアキャスター: 「とてもおしゃれな別荘です。内装も本当にステキですし、外はオーシャンビューです!」  宿泊施設として人気の「貸し別荘」。感染リスクを抑えながら、家族や友人とゆっくり過ごせるとして需要が高まっています。 兵庫・丹波市から来た女性: 「このコロナの状況で大きいホテルで沢山の人とすれ違うよりかは、こういった自然に触れ合えたり海が見えたりとか、家族で好きにできるので」  また別の貸別荘では、プール付きの庭でバーベキューも楽しめます。最大5人まで宿泊することができ、その場合、料金はおよそ4万8000円から7万円と、1人1万円ほどで非日常を味わうことができます。  淡路島で5軒の貸別荘を運営する「シェアバケ」では、去年よりも利用者が増え、9月は予約でほぼ満室だといいます。 シェアバケ・藤井さん: 「今年は82%ぐらいの稼働率になっています。去年が65%で、店舗数も限られてるのでお断りするケースもあります」  さらに今、レジャーだけではなく地方への移住を希望する人も続々と増えているんです。  大阪市内のホテルで行われた『田舎暮らし』の相談会では…。 岐阜県の担当者:「就職活動は?」 大阪に実家がある大学生: 「就職は東京の飲食店に決まってたんですけど、コロナの影響でちょっと厳しく、岐阜県で就職できるのであれば、アリかなと」 三重県の担当者: 「なぜ地方へ行こうかなと?」 妻と二人暮らしの兵庫・尼崎市在住の男性: 「決め手は、やはり今回のコロナで、遠隔でも仕事ができる環境を体験してしまったのもあります。であれば、大阪や兵庫に住まず地方に移住することに憧れが再び出てきました」  イベントを主催する大阪ふるさと暮らし情報センターによると、緊急事態宣言が解除された翌月からの3か月間で、相談件数が去年の同じ時期と比べ、4割増えたといいます。  8月末、東京から淡路島に移住した岡田さん一家を訪ねました。 千葉県出身の岡田さん: 「元々は(職場まで)電車で1時間半くらいのところに住んでたんで、通勤も満員電車の中でそれがストレスで…。1LDKで子供がいる中で住んでたんですけど、こっちに来て、3LDKで10万円くらい安くなったので本当に快適です。食品もこっちの方が安いですね」 青森県出身の妻: 「例えば鯛のお頭とか6個入っても200円。東京だったら2つで300円とか」  岡田さん夫妻は総合人材サービス「パソナグループ」の社員。東京の本社機能の一部が9月から淡路島に移転されることになり、その先発隊として、一家3人で移住したのです。 パソナグループ 岡田さん: 「今、自分が働きたい場所が自分で選べる環境にあるので、楽しく色んな景色を見ながら仕事をしています」  パソナグループでは、地方創生を掲げ、淡路島で商業複合施設やテーマパークなどの事業を続々と展開しています。  2024年5月までに社員1200人を段階的に異動させる計画で、淡路本社や社員寮も新たに建設します。淡路島への大移動。その狙いは何なのでしょうか? パソナグループ・南部靖之社長: 「大阪から近い、1時間。神戸からも30分。四国からも近いと。人材を大マーケットから得ることができるんですよ。いろんな人材もここで採用してみたいです。コロナっていうのは、働き方を変えました。僕は東京から淡路島に行こうという決断をしたわけです。ワークライフバランス、東京にいると味わえないかもしれないけれども淡路島ならできます」 東京から異動してきた山下さん: 「(異動を聞いて)ビックリしました。淡路島に移っても東京の仕事は変わらずに淡路島でやるって話をまず聞いてたので、来ることはすごい楽しみにワクワクしていましたね」 東京から異動してきた青木さん: 「海とか山がめっちゃ好きなので、すごく環境に関しては大満足です」 ■土地も税金も格安…いま山林が買い?  改めて注目されている地方の魅力。さらに意外なものも売れているといいます。  淡路島の山中でチェーンソーを使っているのは、大阪・箕面市に住む三久保さん。2人の子供を幼稚園などに預けたあと、毎週1~2回、片道2時間かけて淡路島に通い、夫と交代しながら山を切り拓いています。  購入当初、上流からむき出しになっていた排水管も、夫がスコップできれいに埋めました。 三久保さん: 「この山は3000坪あったんですけど、400万円で購入しました」  実は今、山を購入する人が急増しているんです。  例えば長野市の山は6000坪で35万円。兵庫県姫路市の山は1万坪で120万円と、格安で販売されていて、固定資産税も年間数千円ほど。  これらの山を扱う「山林バンク」の辰己社長によると、都会から離れたい人や、自分だけのキャンプをしたい人たちが増えたこともあり、売れているということです。 山林バンク・辰巳社長: 「極端に問い合わせが増えました。去年の約10倍近くといってもいいほどで、初めての経験です。今年のコロナになってから、キャンプをしたいって方が圧倒的に多いです。購入の問い合わせが女性からすごく増えているんです。今まで全くなかったことですし、そういう方でも『チェーンソー使えますか?』と本格的なことに挑戦される方がいるので驚いてます」  三久保さん夫妻も3000坪の敷地に、10区画あるキャンプ場を作ることが目標で、2年後には一部を開業したいと意気込んでいます。 三久保さん: 「主人がキャンプ場をしたいということもあったり、私が庭のようなくつろぎ空間を作りたいなということもあったりして。夫婦で満足の行く空間が作れればと思います。そこにお客さんが来てくれれば、嬉しいかなと」  こんな時だからこそ…。それぞれが追求する快適ライフが地方には秘められています。 (関西テレビ9月15日放送『報道ランナー』内「知っトク!ニュースなオカネ」より)