虎党・河野万里奈 阪神・岩崎優からのメッセージ感動 独立から1年 リスク乗り越えて「会社作りたい」
歌手の河野万里奈(34)が29日、ワンマンライブツアー「エンドラン!」(30日、大阪・心斎橋MUSEBOX、12月7日、神奈川・新横浜Strage)を前に、神戸市内で取材に応じた。 【写真】ワンマンライブへの思いを語った河野万里奈 「先祖代々、ゴリゴリの阪神ファン」だという河野。虎党の間ではオリジナル曲の「アイキャントライ」が23年シーズン終了まで、阪神・岩崎優投手(33)の本拠地登場曲として使われていたことでも知られる。 19年7月23日、いつものように見ていた阪神戦の中継から、自分の曲が流れてきた。登場曲に使われることは事前に知らされておらず、まさかの事態への驚きと強烈な幸福感を味わったという。今季、岩崎投手が登場曲を変更するまで4年にわたって使用された。変更前には岩崎投手本人から連絡があり、「『アイキャントライ』日本一おめでとう」という祝福と、変更の報告を受けたという。 「そんなに『アイキャントライ』を思ってくれていたというのが、本当に驚きでした」と、岩崎投手に誠実な人柄に感動しつつ、「この4年間がスペシャルだったので、日常に戻ったというか。(曲が)岩崎投手の中に1ミリだとしても、きっとあると思うので、寂しさとかはあまりなかった」と、笑顔で語った。 再び登場曲に自分の曲を使って欲しい、その思いがないわけではない。だが「監督に頼んでレギュラーになれる選手っていないと思うんです。それ相応の成績があってレギュラーになれる。曲を作って、誰かの特別な曲になって、その結果、登場曲になれるなら。その道のりは貫きたい」と、強い意志をのぞかせた。 1月1日に独立し、現在はフリーとして活動中。2024年を「貪欲に爪痕を残しにいった1年」と振り返る。初めて1年間に2度のツアー開催を実現させ、野球関連の仕事も増えた。BS12のプロ野球中継の副音声に出演し、里崎智洋氏、柴原洋氏、五十嵐亮太氏らと共演。YouTubeチャンネル「野球いっかん!」のアシスタントも務めた。「一塁には出塁できたかな?とは思います。1年目として、行きたい方向には走れたと思う」と、充実感を漂わせた。 自身初となる1年で2度目のツアー開催も実現させた。今回のツアー名である「エンドラン」に込めた思いを「三振ゲッツーのリスクを負いながら、とにかく点が欲しいっていうアグレッシブな策。今の私の、湧いてくるリスクを飲みこんで、覚悟の上でひたすら得点するぞ、という意欲を届けたい」と、力を込めて語った。 ライブでは「とにかく好き」な中継ぎ投手への思いを込めた「セットアッパー」など新曲3曲も初披露する予定。「自分の会社、株式会社『マリナーズ』を作る」と、「大好きな野球中継の主題歌を歌いたい」という大きな目標に向かって、走り続ける。