「大谷翔平が組織にもたらす魅力を理解していないチームがあった」バレロ代理人、一大争奪戦となった昨オフを回想「ドジャースは全員が分かっていた」
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、ネズ・バレロ代理人、ドジャースのスタン・カステン社長兼CEO、ドジャース副社長兼マーケティング最高責任者のロン・ローゼン氏とともに、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者による独占取材を受けた。 【動画】ドジャースの大谷翔平と山本由伸が見せた2024年の好プレー! 大谷は昨オフに、10年7億ドル(当時約1015億円)でドジャースと契約。スポーツ史上最高額となった金額は、野球に馴染みのない国を含め、世界中で大きな話題となった。大谷を巡っては、ドジャースのほか複数球団も獲得を希望していた。 当時の様子をバレロ代理人が振り返った。 「私は、球団にショウヘイの本当の価値を理解してもらいたかった。(10年7億ドルの)金額を正当化するには、フィールド外でのビジネスチャンス、スポンサー、ブランドを引き付けるショウヘイの魅力を活用しなければいけない。記念品や珍しいアイテムが出るだけで大騒ぎになる。そうした価値を数値化する必要があったのだ」 「私たちのビジョンや、ショウヘイが球団にもたらす価値を本当に理解していないチームもあった。その部分を理解してもらえなければ、同じ考えを持っていなかったことになる」 「理解したチーム、しなかったチームがあったが、ドジャースはフロントオフィスの全員が分かっていた。筆頭オーナーのマーク・ウォルターから、カステン社長兼CEO、ローゼン副社長兼マーケティング最高責任者、アンドリュー・フリードマン編成総責任者まで、最初から私たちを理解してくれた。ドジャースはショウヘイの価値を理解していたんだ。そしてドジャースは、どこに辿り着いたのか。結果を見てほしい」 大谷の価値を理解していたドジャースだったが、ローゼン副社長兼マーケティング最高責任者によると、その人気ぶりは想像を超えていたという。 「私はこの業界のビジネスに40年も携わってきたが、ショウヘイは今まで見てきたどのアスリートや有名人にも負けない人気がある。マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、コビー・ブライアント、トム・ブレイディ。この国にスター選手は数多くいるが、ショウヘイが与えた影響は信じられないものだった。ショウヘイはこれまでの誰もが到達したことがない場所に立っている」 ローゼン副社長兼マーケティング最高責任者は、「もちろん、日本での人気もある。ロサンゼルスに来る日本人観光客の8~9割は、ドジャー・スタジアムに立ち寄ってくれる」と、日本人観光客にも触れている。 ドジャースはシカゴ・カブスとの2025年の開幕シリーズを東京で行なう。カステン社長兼CEOは、「どんな反響が期待できるのか、想像もつかない」と胸の内を告白。「野球史上最高の光景が見られるはずだ。誰もがショウヘイの活躍を見たがっている」と、25年3月18日~19日に行なわれるMLB東京シリーズに思いを馳せた。 構成●THE DIGEST編集部
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