<バスケ>皇后杯決勝 逆境を跳ね返し、全員バスケでENEOSが8連覇
12月20日、ENEOSサンフラワーズ vs. トヨタ自動車アンテロープスの皇后杯決勝が国立代々木競技場第二体育館で開催された。 大会タイ記録となる8連覇かかるENEOSだが、それ以前、4連覇中の同チームをストップし、初優勝を遂げたのがトヨタ自動車だった。トヨタ自動車は2度目の頂点を目指して決勝の舞台に挑んだ。 ENEOSのスターターは準決勝と同じラインナップ。Wリーグ前半戦のスターターからインサイド梅沢カディシャ樹奈を欠き、さらに主力選手を故障で複数が出場できず、苦しいチーム事情での皇后杯、しかも準々決勝でエース渡嘉敷来夢も右膝の靭帯断裂で戦列を離れた。 「プレッシャーに押しつぶされそうでした。(渡嘉敷が離脱して以来)大会期間中も寝られなかった」と、キャプテンの岡本はと心の内を明かす。その不安を渡嘉敷に打ち明けると「これ以上、失うものはない」と励まされたという。相手も「渡嘉敷がいないから勝てる」と思っているに違いないから、「勝たなければ、周りをびっくりさせなければ」と気持ちを吹っ切ってファイナルを迎えた。 一方のトヨタ自動車は万全の体制、そして「絶対に勝ちたい」という強い気持ちで臨んだ。その気持ちが全面に表れたディフェンスから、先手をつかんだのがトヨタ自動車だった。1クォーター残り5分44秒に三好南穂の3Pシュートで13-5とリードを奪うと、ENEOSはたまらずタイムアウト。しかし、トヨタ自動車の勢いは止まらず、ゴールネットを揺らし続ける。一方のENEOSは、入りそうなシュートがこぼれ落ち、1クォーターは27-18とトヨタ自動車がリードを奪った。 2クォーターに入り、ENEOSは宮澤夕貴の3Pシュートで息を吹き返し、26-30と4点差まで詰めると、その後互いに激しい主導権争いを演じた。トヨタ自動車は馬瓜エブリン、三好、安間志織の3人が2ケタ得点を前半で記録。ENEOSは宮澤が両チーム最多の15得点と気を吐き、中田珠未も11得点で続いた。 <動画>【試合前の食事に全集中!!!】ウインターカップ直前“必勝メシ“!!!