観るなら夜中にこっそりどうぞ… キケンな香り漂うちょい懐かし「R指定」実写化映画
富江の顔面で埋め尽くされた「富江弁当」にゾッ!
年齢制限が設けられた「R指定」作品は、グロい、怖い、気まずい……とわかっていながらも、何となく興味をそそられてしまうものです。マンガ原作の実写映画においても、これまでさまざまな作品がR指定に区分されてきましたが、いったいどれほど過激な内容だったのでしょうか。 【画像】え…っ? 「やっぱふたりともめちゃくちゃビジュいいな」 こちらが『ヘルタースケルター』(2012年)に出ていた頃の沢尻エリカさんと水原希子さんです(4枚) 2011年に前後編構成で公開された『寄性獣医・鈴音』は、1500万ダウンロードを記録した春輝先生の人気コミックが原作です。人体に寄生し、宿主を発情させる謎の寄生虫をめぐり、主人公の美人獣医「有薗鈴音(演:吉井怜)」が奮闘していくSFセクシーアクションとなっており、刺激の強い性描写が見られるとのことでR15+指定に区分されました。 催淫作用を持つ寄生虫が題材というだけでもなかなかパンチがあるものの、本編はさらに衝撃の連続です。寄生虫にとりつかれた者は否応なく発情してしまうため、勤務中に異性を襲う者、トイレの床をビシャビシャにしながら欲求を満たす者など、R指定になるのも納得の映像が繰り広げられていきます。 また清純派のイメージが強い吉井怜さん演じる鈴音も見どころのひとつで、セクシーなボンテージ衣装を着こなし、スタイリッシュなアクションシーンに挑戦する姿は新鮮です。 また、男性を魅了し殺人衝動を掻き立てる力を持ち、何度死んでも蘇る絶世の美女「富江」を主人公とした伊藤潤二先生の人気シリーズ『富江』の実写版は、第8作目『富江 アンリミテッド』が初のR指定作品となりました。過激な表現の限界を取り払ったことで、最も原作に近づいた実写化作品として評価されています。 同作では「富江(演:仲村みう)」を姉に持つ女子高生「月子(演:荒井萌)」が登場し、事故で死んだはずの富江が1年後に帰ってきたことから恐怖の幕が開きます。見どころは何といっても、伊藤先生の世界観を見事に映像へ落とし込んだホラー演出の数々でしょう。 特に月子の弁当に富江の肉片が混入し、その弁当箱から無数の富江が舌を伸ばしてくるという演出は、同作オリジナルのものながら「『富江』らしい」「理解度が高い」とファンからも絶賛されています。R15+指定ゆえに、流血表現や破損描写、さらには身の毛もよだつおぞましいシーンが目白押しで、寒い冬にあえてヒヤリとするのもまた一興かもしれません。 そのほか、岡崎京子先生のマンガは『リバーズ・エッジ』や『チワワちゃん』などがR15+指定で映像化されており、その皮切りとなったのが同名コミックを実写化した『ヘルタースケルター』でした。全身を作り変えるほどの美容整形を経て、芸能界でトップスターとなったモデルの「りりこ」を主人公に、彼女が整形の後遺症やストレスで心身ともにボロボロになっていく様が描かれています。 カメラの前で笑顔を振りまく一方で、控室では彼氏との濃厚な時間を楽しみ、必要とあらば枕営業も辞さない……という自由奔放な性格のりりこを、沢尻エリカさんが演じたことで当時話題となりました。開幕早々、沢尻さんのバストトップやランジェリー姿が登場するうえ、作中には窪塚洋介さんや綾野剛さんらとの大胆な濡れ場が展開されます。沢尻さんの身体を張った演技の数々は一見の価値ありです。
ハララ書房