ドイツ人僧侶、座禅を説く かほく
県西田幾多郎記念哲学館の禅文化体験会は3日、かほく市の同館で開かれ、曹洞宗大本山總持寺祖院(輪島市)のドイツ人僧侶ゲッペルト昭元さん(37)が座禅を通じて自己を見詰め直す大切さを説いた。
ゲッペルトさんは約20人を前に「禅は他力ではなく自力で苦しみや不安を解決しようとするもの。哲学に近い」と話し、座禅の間に思い浮かぶことを客観的に見る姿勢が重要とした。
参加者は実際に約20分間の座禅を2回体験し、禅の教えに触れた。観音寺(羽咋市)の住職も務めるゲッペルトさんは「西田幾多郎や、鈴木大拙の生まれた石川で座禅を教えられるのはうれしい。観音寺でも、いつか座禅体験会を開きたい」と話した。
北國新聞社