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「死亡したシカの胃から出てきたのは…」 奈良の愛護団体が訴えつづける思い

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BuzzFeed Japan

「突然ですが、これはなんだと思いますか?」。奈良に生息するシカの保護に取り組む「一般財団法人奈良の鹿愛護会」が、Twitterに投稿した写真が話題を呼んでいます。【BuzzFeed Japan / 伊吹早織】

茶色い物体の正体は、死亡したシカの胃から出てきたビニール袋の塊でした。 奈良の鹿愛護会によると、死亡したのは推定17歳のメス。3月下旬に東大寺南大門付近で弱った状態で保護され、翌日、同会の保護施設「鹿苑」内で死亡しました。 死因を解明するために解剖したところ、第一胃の中から重さ3.2kgのビニールの塊が発見されました。 保護された当時、シカはやせ細っており、本来なら40kgほどあってもおかしくない体重が、33kgほど(解剖前)しかなかったそうです。 同会は写真を公開し、「こんなにたくさんのビニール袋が第一胃に詰まっていたら、いくら食べ物を食べても胃の先には流れていきません」とブログなどで訴えました。

「人の食べ物を与えないで」

どうしてこのような状態になってしまったのか。 同会の担当者はBuzzFeed Newsの取材に、「胃内でビニールが消化されず、年月をかけて蓄積されていったと考えられます」と語ります。 「人がスナックやパンをシカに与えると、シカたちも人の食べ物を食べるようになります」 「そして、食べ物が入ったビニール袋や包みを一緒に食べてしまい、落ちているビニールも、食べ物の匂いがすると食べるようになってしまいます」 同会によると、今年3~6月にかけて死亡したシカ14頭のうち、9頭の胃の中からレジ袋や包装用ビニールなどの塊が発見されました。 奈良公園周辺には1200頭以上の野生のシカが生息していると言われ、国の天然記念物に指定されています。同会はこう訴えています。 「『奈良のシカ』は、野生動物でありながら、街中で暮らしているという点で、世界的に見ても非常に稀有な存在です。しかし、人と近接して暮らすことで、本来食べ物でないものを食べてしまい、健康被害に遭うこともあります」 「ゴミを捨ててしまうと、シカが食べてしまうことがあり、死んでしまうこともあります。ですので、奈良公園ではゴミは持ち帰っていただき、ビニール袋を食べられないよう注意してください。また、むやみに人の食べ物をシカに与えないよう、お願いします」

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