真空ジェシカ×カナメストーン『M1』前日対談「こんなに熱い人が面白いわけない」
コンビでの大喜利トーナメントバトル『AUN』で、無傷の3連覇を果たし王者の座を守りつづける真空ジェシカ。『M-1グランプリ2021』でも決勝に駒を進めるなど、若手実力派芸人としてのポジションを揺るぎないものにしている。 【写真】矢部浩之が「吉本のディカプリオ」だった1996年の写真 カナメストーンとの対談前編では「大喜利」に対するスタンスを語り合ったが、その取材日は2021年12月1日。『M-1』準決勝の前日だった。
真空ジェシカを可愛がると決めた
──カナメストーンさんと真空ジェシカさんは、いつから仲良くなったんですか? ガク 今年からですよね、ここまで仲良くなったのは。 零士 ライブは前から一緒になってましたけど、メシ行くようになったのは今年ですね。 山口 真空ジェシカが「僕ら、誰からも可愛がられてないんですよ」って言ってきて。 零士 だから、よしわかったと。じゃあ俺たちが真空ジェシカをとことん可愛がらしてもらうよ、と。それまでは、真空ジェシカって単純に“面白いやつ”だったんですよ。 川北 よく周りから言われるんですけど、僕ら「話しかけんなオーラ」みたいなのがあるみたいです。 零士 たしかに最初は殺伐としたイメージはあったよね。 川北 最初のランジャタイさんとかもそうでしたよね。 山口 ほんとだわ、3、4年目くらいまではランジャさんも誰ともしゃべってなかったかも。 零士 真空もランジャさんもライブシーンではトップですし、面白いってみんながわかってるから余計なものが削がれた感じがあるんですけど……。一緒になる機会が増えて、川北が意外とスポーツやってて熱い部分もあったりするっていうのを俺らが知って。それで見方が変わったのはあるかもしれないですね。面白いだけのやつらじゃなくなったっていう。 川北 俺が(きしたかの)高野と剣道の話してたら「お前、スポーツマンなのか!」って。 零士 そう! 俺びっくりしたのよ。うれしかったもん。 川北 零士さんはスポーツしてるかしてないかでちゃんと差別とかする人なんで……。 零士 違う違う! 差別って! 言い方! 大喜利強い人って、スポーツあんまりやってないイメージあったから(笑)。 ──仲良くなったきっかけは? 山口 (ライブの)平場で、川北が零士に絡んでくるようになって。絡みに来てくれるってことは、俺らのこと好きなのかな?って。 零士 そう! 俺ら、自分たちを好きな人のことが大好きだから(笑)。 川北 カナメさんはメシ連れて行ってくれたりありがたいんですけど、その度に零士さんが「真空を可愛がるって決めたから」って言ってくるんですよ。あれ、これ自分に言い聞かせてんのかな?とは思ってます。 ガク 男に二言はないからな的な(笑)。 川北 必ず言われるんで……。そんな義務感みたいに思われても……。 零士 違う違う! 自分に言い聞かせてるとかじゃなくて! 川北 そんなんだったら、可愛がらなくて良いっすよ。 零士 ちーがう!「お前、可愛いんだからな~」って意味! 川北 まぁでも、約束は破らない人なんだな、と思いました。 零士 あははははは!