Jリーグ移籍もある!? 来夏フリーになる海外日本人(6)4部から再出発…。偉大な父を持つ若き逸材
今季も世界各地で激戦が繰り広げられ、欧州をはじめとする各国のリーグ戦が中盤に差し掛かっている。その主役である選手の契約状況は常に注目の的だが、12月4日時点でまだ去就が不透明な選手も存在する。今回は、来季以降の契約が未定な日本人選手を紹介する。(成績は『Transfermarkt』を参照)
MF:ルシアン・リトバルスキー 生年月日:2003年5月8日 所属クラブ:FCヴィクトリア1889ベルリン(ドイツ) 2024/25リーグ戦成績:8試合0ゴール1アシスト 契約満了日:2025年6月30日 FIFAワールドカップ(W杯)に3度出場した元ドイツ代表MFピエール・リトバルスキーを父に持つ、ルシアン・リトバルスキー。現在ドイツ4部リーグを戦うFCヴィクトリア1889ベルリンに所属する同選手は、ヴォルフスブルクの育成組織で自身のキャリアをスタートさせた。 父・ピエールはスティーブ・マクラーレン監督のアシスタントコーチ兼通訳として同クラブに加入。マクラーレン解任後は暫定指揮官としてベンチに座ったこともあり、その後はスカウトやアンバサダーとして計13年間にわたりスタッフとしてチームを支え、2023年に退団した。 ルシアンは父の在任期間中にユースで研鑽を積み、2023年7月にグロイター・フュルトとプロ契約を結んだ。主にセカンドチームでプレーし、今年8月に現所属クラブに移っている。 今季はここまで8試合に出場し、現地時間8月31日のFSV 63ルッケンヴァルデ戦では1アシストを記録した。その8試合のうちスタメン起用は3つだけにとどまっているが、ピッチに立つ時間はある程度確保できている。今日までに計273分プレーしており、出場時間20分を下回った試合は2つしかない。 戦力として計算されていることは窺えるが、来年6月までの契約期間は気がかりだ。地元紙『Berliner Kurier』によれば、ルシアンとの契約には1年間の延長オプションが付いているという。詳細は明かされていないが、残留するにはある程度成績を残す必要はあるだろう。 同選手はピエールと日本人女性の間に生まれており、出身地は日本だ。日本国籍も保有しており、場合によってはJリーグのクラブも選択肢に入って来るだろう。まだ21歳、その才能を大舞台に繋げられる機会はあるはずだ。
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