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「コロナ禍にも悲観せず」笑いと自虐の『シルバー川柳』、前向きさ失わない高齢者の強さ

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オリコン

 『ばあさんの 手づくりマスク 息できず』(埼玉県・82歳男性)。なんとユーモラスで、どこか切なく、クスッと笑わせるフレーズだろうか。もはや風物詩となった『シルバー川柳』の入選作20選が、8日、公益社団法人・全国有料老人ホーム協会により発表された。今年は新型コロナウイルスにまつわる作品が多く、『耳鳴りも ピーシーアールと 音がする』(千葉県・73歳男性)、『頭頂部 だけが見えてる オンライン』(北海道・53歳男性)など、不安の多い日々をも明るく乗り越える、ユニークな力作が集まった。 【川柳一覧】「テレワーク やってみたいが 俺…」コロナに負けない高齢者の自虐!シュールで笑える傑作選 ■コロナ禍でも応募増、外出自粛で介護の限界を詠んだ句も  回を重ねるごとに、幅広い年代から注目を集めるようになった『シルバー川柳』。SNSなどを中心に、「今回もキレッキレ! ギリギリの自虐ネタは強い」、「シュール、ブラックの絶妙な塩梅」、「ユーモアセンスがすごい。脱帽です」と、いつにも増して若年層から絶賛の声が殺到している。  今年の応募期間は、3月1日から6月14日の3ヵ月半。コロナ禍による自粛期間と重なったこともあり、当初は応募数の減少が心配されていた。だが、いざ募集を開始するとコロナ関連の句を中心に応募数は増加。主催する全国有料老人ホーム協会の古川祥子さんは、当時の状況を振り返る。  「みなさん外出もできない状況だったので、応募が減るのではと危惧していたんです。でも、家にいる時間、老人ホーム内で過ごす時間が長くなった分、仲間たちで熱心に句を作って応募してきてくださったようです。最終的には、例年以上に多くの句が集まりました」(古川さん)  とはいえ、とくに感染リスク、重症化リスクが高いとされる高齢者。外出はもちろん、身内に会うことすらままならない日々が続いている。あふれるユーモアが特徴の『シルバー川柳』とはいえ、今回ばかりは現状を悲観するような内容にはならなかったのだろうか  「意外にも、悲観した句はそんなに多くなくて。ソーシャルディスタンスを生かした夫婦の関係性や、コロナに関係なくずっと家にいることなど、日常をコロナと紐づけた句が多かったです。あったとしても、唯一の外出先である病院に行けなくて誰とも会えない、という寂しさを吐露したものくらい。ただ、家にこもり介護サービスを利用できないことで、介護の限界を思い知ったことを表現した句もありました。自治体でデイサービスを休業要請する判断もあったため、自宅で老々介護をするしかないご夫婦も多くいて。そういった実情を綴った句には、介護する側の限界を感じましたし、本当に胸が痛みました」(古川さん)

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