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英・歴史的偉業を達成も、これは「出版界の恐ろしい重罪」 黒人&有色人種作家による書籍の売り上げが急増中

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ハーパーズ バザー・オンライン

イギリスの作家であるレニ・エド=ロッジが今週、黒人のイギリス人作家として初めて、ノンフィクションのペーパーバック部門でチャートトップに輝いた一方、バーナーディーン・エヴァリストが、小説『Girl, Woman, Other』で、有色人種の女性作家では初めて、ペーパーバックのフィクション部門でトップになった。 【写真】ガガやリアーナも! 人種差別に怒りと悲しみの声を上げた21人のセレブたち 2017年に出版された『Why I’m No Longer Talking To White People About Race』を執筆した作家のエド=ロッジは、ジョージ・フロイド殺害事件に言及し、そのような「悲劇的な状況」の結果としてトップを達成したことに落胆しているという。 「悲劇的な状況の結果として、この結果が達成されたことに落胆せざるを得ない。現在は2020年で、私が初めてだという事実。正直に言おう。読者の需要はさておき、このように長い時間がかかったことは、出版界の恐ろしい重罪だ」と、ツイートした。 エド=ロッジの書籍は、イギリスと人種との関わりあいを探り、イギリスにおけるジェンダー、階級、人種の関連性を見つめたもの。同作は3年前に出版された際に大ヒットしたが、この数週間、フロイド殺害事件と世界中でBlack Lives Matterの抗議活動が起こっていることで新たな注目が集まっている。 著書の売り上げが伸び始めると、エド=ロッジはツイッターで、本を買う代わりに寄付するようフォロワーに求めた。 「あの恐ろしく悲惨な出来事のせいで、私の本を推薦する人が著しく増えたことに気づいた。本を買う皆さんに、いくらで買ったとしても、本の代金と同じ額をMinnesota Freedom Fundに寄付してくださるようお願いします。もっと良いのは、友だちや地元の図書館から本を借りて、本に使うはずだった金額を寄付してください。この本は、私の生活を経済的に一変させてくれましたが、黒人の死の動画がネット上で広がるたびに、自分が個人的に利益を得るということは好きではありません」 「もし、この本を買おうと思っているのなら、地元の独立系書店に注文し(このパンデミックのなかで、地元の書店を存続させましょう)、また、寄付する余裕のある人は地方と国の人種間の平等を推進する組織に寄付してください。みなさん、ありがとう」と、投稿。

エヴァリストの小説『Girl, Woman, Other』は、ほとんどは黒人のイギリス人女性である12人の登場人物の数十年にわたる人生を探った本で、昨年出版されて2019年ブッカー賞を共同授賞した。今週の売り上げによって、彼女は有色人種の女性で初めてペーパーバックのフィクション部門でチャートトップに立ち、ツイッターで「驚き」と表現して次のように書いていた。 「ほかに有色人種の作家でトップになったのは、同じく2015年のブッカー賞授賞者マーロン・ジェイムズ。驚きだわ(黒人だけでなく、有色人種の作家もだなんて)。」

Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR UK

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