「機外に放り投げるからな」米機長が怒りのアナウンスをしたワケ
「この状態が続いたら、飛行途中で機外に放り投げるからな!」 米首都ワシントンで連邦議会への乱入事件があった2日後のことである。ワシントンのレーガン空港からアリゾナ州に向けて飛び立ったアメリカン航空の機長が、乗客に向けて冒頭の発言をしたのだ。 何があったのか。ドナルド・トランプ大統領の熱狂的な支持者が乗客の中に多数おり、飛行機が離陸した後、機内で愛国的な言葉を大声で連呼し続けたのだ。客室乗務員が注意喚起しても聞き入れられず、機内は異様な雰囲気に包まれた。しかもマスクを着用していない者もおり、機長の逆鱗に触れたというわけだ。 「言うことを守れない場合は本当にやりますから。どうなっても私は気にしません」 ここまで言い放たれて、乗客はやっと静かになり、飛行機は無事にアリゾナ州に到着したという。それにしても冒頭の発言は「さすがアメリカ人」というべきか――。