斎藤工が語る「海に眠るダイヤモンド」進平とリナが紡ぐ“愛を超えた絆”とは
TBS系では、日曜劇場枠で神木隆之介が主演を務める「海に眠るダイヤモンド」を放送中。今作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントである。 第6話では、鉄平の幼なじみである百合子(土屋太鳳)&賢将(清水尋也)の結婚というおめでたい展開に加え、鉄平の兄・進平(斎藤工)とリナ(池田エライザ)との恋が進展。息子・誠の誕生により、荒木家はさらににぎやかになった。今回は、新たな生命の誕生を喜ぶ進平を演じる斎藤にインタビュー。これまでの反響や作品への思い、共演者との秘話を深掘りする。
視聴者の声が力に! 斎藤工が感じたドラマの浸透力
――これまでの反響はどのように届いていますか? 「テレビドラマ、そして日曜劇場の浸透力をあらためて感じています。国内だけではなく、海外からも反響をいただいていて、本作の『日本から世界へ発信するドラマを作る』という思いが届いているのではないかなと。主演の神木さんや、脚本・野木亜紀子さんや塚原あゆ子監督の作品に注目している海外ファンの皆さんのコメントも見る機会があり、世界中の作品を楽しめるとてもいい時代になったなと思います」 ――改めて本作の魅力をどう感じていますか? 「これまでのエピソードで進平が実は次男であることや、高度成長期に多くを失いながらも力強く生きる人々の姿が丁寧に描かれ、本作の神髄が視聴者の皆さんにも伝わったのではないでしょうか。戦争や被爆体験を単なる歴史としてではなく、それに寄り添いながら生きる人々の物語として描かれる脚本が本当に素晴らしい。完成した映像を見ることで、あらためてその繊細な描写に気付くこともありました」 ――撮影と放送が並行していることで、お芝居にも良い影響があるんですね。 「そうですね。映画と違い、連続ドラマでは視聴者の反響や放送を見て感じたことを持って撮影に戻ることができるのが大きい。スタッフ・キャスト全員が反響の喜びをエネルギーに変え、さらに撮影に注力できる循環があるため、一人で役を作り上げたというよりもみんなで一緒に作り上げたという実感があります。すごく頼もしい現場で、撮影が進むほど恵まれた環境への感謝が大きくなっています」 ――とても雰囲気が良い撮影現場ということが伝わってきます。 「とにかく撮影現場全体を大切にしてくれる、本当に理想的な制作環境です。炭鉱シーンの撮影場所である鉱山では、電波が届かずトランシーバーも使えませんでしたが、塚原監督がどんなささいなことでも遠くからダッシュで駆け付けてくださって、こちらの不安を解消してくれました。現場を作り上げる皆さんの努力や配慮には、いつも感謝の思いが尽きません」