故ナヤ・リヴェラの元夫ライアン・ドーシー、事故の起きた郡を訴える「彼女の死は防げた」
現地時間7月8日、カリフォルニア州ベンチュラ郡にあるピルー湖で水難事故で命を落としたナヤ・リヴェラ。今週始めにナヤと元夫のライアン・ドーシーとの間に生まれた息子ジョージーがヴェンチュラ郡などを相手に裁判を起こした。ジョージーはまだ5歳のためライアンとナヤの遺産管理団体が代理となって書類を提出。郡だけでなく、湖がある自然保護地域「ユナイテッド・ウォーター・コンサベーション・ディストリクト」と湖を管轄する郡の公園管理団体も同時に提訴。これらの団体にナヤの不法死亡(不注意や過失から生じた死亡事故)と遺族の精神的苦痛に責任があるとしている。
書類の中でライアンはナヤの死は防げたものだと主張、ナヤとジョージーが湖で乗っていたレンタルボートはアメリカの湾岸警備上の安全基準を満たしていないと述べている。「ボートは安全に使える梯子や適切なロープ、錨、無線機器など使用者がボートとはぐれてしまうのを防ぐ安全機器を備えていなかった」「事故後の検査でボートには浮き輪や救命具すらなかったことが発覚した。これはカリフォルニアの法律に違反している」と書類には記載されている。また「ピルー湖にはどこにもこの湖の水流が強いことや水中の視界が悪いことなどを警告する掲示がない」とも。
ナヤとジョージーはボートで湖の中央に出て、水の中に入って遊んでいるうちにボートが水流で流されてしまった。ナヤはジョージーを連れて泳いでボートに戻り、ジョージーをボートに押し上げたところで力尽きてしまったと見られている。湖の中は草や木などが堆積し、沈んでしまうと浮かび上がりにくい状態だったこともすでに指摘されていた。裁判書類によると1959年以降、24人以上の人がこの湖で溺れて亡くなっている。ライアンは「ナヤは水泳が得意だった」と主張、適切な救命具や警告の看板があれば死は防げたとしている。 世界に衝撃を与えた死から4か月。ライアンら遺族の主張が認められるのか続報を見守りたい。