スクリーンの中でも躍動していた! トヨタ「セリカGT-FOUR」とは
ただ、ピラーを隠すようなキャノピー風なスタイルは次第に新鮮に映っていきました。フロントグリルをブラックアウトするなど、斬新な処理が評価し始めたのです。そこに追い打ちをかけたのがWRCでの活躍であり、映画の大ヒットというわけです。 「私をスキーに連れてって」封切り当時、僕も青春真っ只中でしたから、志賀高原や万座高原など、映画の舞台となったスキーゲレンデに通った記憶があります。残念ながらリカGT-FOURを手にできるほど裕福ではありませんでした。それだけにセリカGT-FOURに強く憧れたものです。 いまでもリカGT-FOURを目にすると、その流面型のボディパネルに、ゲレンデを滑降する原田知世と三上博史が映って見えるようです。 ◾️トヨタ「セリカ2000GT-FOUR」 <エンジン> 形式:3S-GTE 種類:直列4気筒DOHC16バルブ・ターボ 使用燃料:無鉛ガソリン 総排気量(cc):1998 圧縮比:8.5 最高出力(ps/r.p.m):ネット185/6000 最大トルク(lg-m//r.p.m):24.5/5000 燃料供給装置:EFI(電子制御式燃料噴射装置) 燃料タンク容量(リットル):60 <寸法・定員> 全長(mm):4365 全幅(mm):1690 全高(mm):1295 ホイールベース(mm):2525 最低地上高(mm):160 乗車定員(名):5 ※ ※ ※ 1986年には、レーサーレプリカブームの中心的な車種となる250ccクラスの2サイクルスーパースポーツモデル「NSR250R」がホンダから発売されました。
NSR250Rは、1985、1986年度と2年連続で、ロードレース世界GP250のメーカーチャンピオンを獲得したレーサー「ホンダNSR250」で得た高度な最新技術の数々を投入したモデルです。車体は、スリムなエンジン幅を活かし、エンジン自体もフレームの一部とした設計したホンダ独自の「目の字」断面構造をもつアルミフレームを採用しています。 「NSR250R」の当時の販売価格は55万9000円でした。
木下隆之