インフルエンサーのPR効果を考える ホロライブとのコラボでユーザー数が13倍になった『タワーオブスカイ』の場合
俳優、モデル、歌手、そしてYouTuberにTikTokerたち──自身のキャラクターやSNSでの言動で大きな影響をもたらす人物のことを、インフルエンサーと呼ぶ。 【画像】ホロライブコラボによる効果推移グラフを見る その言葉の広がりと共に、実際に彼らの存在が経済や社会に対して強い意味を持つようになった。インフルエンサーを起用したプロモーションやタイアップ広告は毎日のように目にすることができる。 広告やPR分野では「インフルエンサーマーケティング」として2010年代より加速度的に発展。
ホントに宣伝効果は出てるの?
インフルエンサーによるインターネット上での拡散力を期待したタイアップ、コラボレーション施策は最もメジャーなプロモーション手段だといえる。 とはいえ、こんなことが頭によぎったことないだろうか? ぶっちゃけホントに宣伝効果は出てるの? 広告主やメディア関係者でなくとも、紹介される商材(例えばゲームや飲料など)やインフルエンサーのファンであっても、一度は感じる疑問。 もちろん、インフルエンサーたちが人気なのは疑いようのないことだ(インフルエンサー自身に人気がなければ、広告塔に起用されること自体も難しいだろう)。 けれど、本当にその商品を利用する人は増えているのだろうか? そんな気になる疑問に答えてくれる調査結果が発表された。
ホロライブとコラボした『タワーオブスカイ』WAUが13倍以上に
ゲームビジネスに特化したマーケティング会社・ゲームエイジ総研は、モバイルゲーム『タワーオブスカイ』とバーチャルYouTuber事務所・ホロライブとのコラボ施策を調査。 その結果、サービス開始以来最大のWAU(ウィークリーアクティブユーザー数)を記録し、コラボ開始以前のユーザー数と比較すると、13倍以上に増加したと発表した。 『タワーオブスカイ』は2023年2月28日にサービスが開始された「積み上げタワーパズルRPG」。運営するのは『モンスターストライク』で一世を風靡した株式会社MIXIだ。 そういった期待値の高さもあり、サービス開始時(2月27日週)のWAUは11.3万人を記録。しかし徐々にユーザーが減少し、ホロライブとのコラボが告知される直前(5月8日週)には、WAUは2万人以下まで減っていたという。 このままでは「万策尽きた……」となりそうなところだが、ここから『タワーオブスカイ』は驚異的なV字回復を見せる。