立憲代表選4候補が討論会ー神奈川(全文3)原発に依存せずにカーボンニュートラル実現を
原発は環境に相当な負荷を与える
司会:それでは逢坂候補、お願いいたします。 逢坂:ご質問ありがとうございます。環境の問題、極めて大事です。私自身ももう20年ほど前になりますけれども、ヨーロッパで行われた再生可能エネルギーの会議、国際会議に出席をするなど、非常にこの問題には力を入れております。当時その会議に行ったメンバーがなんと日本で逢坂誠二、河野太郎、それと飯田哲也。飯田哲也さんって知ってる方もいるかもしれませんが、主にこの3人だったんですね。あと、それ以外の方はほとんど行ってなくてですね。だから、それぐらい私も関心を持ってやっていきたいと思っています。 それで、原子力発電所は確かにCO2を発生しないというふうにいわれているんですが、じゃあ環境に与える負荷はどれほどのものかって。温排水をどんどん出します。それから、一番の問題がやっぱり使用済み核燃料を処理するにしても、そのまま保管するにしても、環境に相当な負荷を与えますので、環境という観点から考えても、私は使い続けられるエネルギーだとは思っておりません。従って、再生可能エネルギーへシフトするっていうのは、これ、当然のことだと思います。 ただし、再エネにシフトする際に大事なことがあるんですね。それはやっぱり原発を使い続けるっていうことをやめます、原発をやめますっていうことを決めないと、社会全体がそっちへ向かって行動しないんですよ。少しでも原発使う余地を残そうとか、何かあったときにやっぱり原発の電源使えるようにしておこうねっていうことであれば、例えば送電線を張り替えるとか、あるいは住宅の断熱性を高めるとかっていうことをやりませんので。やっぱりだから政治の判断として、原発はこれ以上使い続けられませんっていうことを明確に決定をして、だから社会全体がそっちへ向かっていこうっていうことが非常に大事だと思っています。
原子力、化石燃料から卒業する具体的なプランが必要
もう1点。再生可能エネルギーを進める1つのポイントは、やっぱり小さな地域で、それは都市部であっても田舎であってもいいんですが、小さなエリアを区切って、この地域で再エネ100%を目指そうねとか、あるいは建物の断熱性を高めるということを国全体として決めて、地域ごとにそれを競い合ってやるとかっていうことは非常に有効だと思っています。ドイツなどではこういう手法によって、地域から出発して全国に再エネが広がるっていうことにもなっていますので、具体的な手法も併せて私はやりたいと思ってます。 司会:それでは小川候補、お願いいたします。 小川:はい。もうこれはあらゆる面で社会の持続可能性が崩壊しています。その中で気候変動は重要な要素だというふうに思っています。 スウェーデンのグレタさん、有名になりました。皆さま、ちょっと想像できるかどうかなんですけど、自分たちが今、16歳だと思ったら、想像できますか。どれぐらいこの気候変動を深刻に感じるかっていうことなんです。もし今16歳だとすると、あと70年、80年生きるわけですね。2100年が視野に入るわけです。そのとき、このままいくと地球の平均気温は3度、4度上昇する。今ですら1度前後ですから、それでこの状態ですから。それを本当に恐怖に感じている彼女たちの世代の気持ちをどれだけ大人社会が想像できるか、これが1つ問われてると思います。 従って、再生可能エネルギーに転換をして、当面の、私はエネルギーの安定供給っていうのは大事だと思ってるんですけれども、しかし、原子力、化石燃料から的確に卒業していく具体的なプラン、これがどうしても必要だと思っています。 同時に海洋プラスチックの問題とか、食料の大量廃棄の問題とか、これも含めて、こういう社会に持続可能性はありませんので、こうしたことも含めて根底から、もしかしたら文明そのものを見直していく決意なり、覚悟が必要なんじゃないかというふうに感じてます。 司会:ありがとうございます。大変恐縮でございますが、終わりの時間が決まっておりまして、次の質問を最後とさせていただきたいと存じます。簡潔にお願いできればと思います。よろしくお願いいたします。では、あちらのほうから。 逢坂:10代、20代。 司会:あちらのほうから。 泉:じゃあ一番向こうの方。 司会:すいません。 逢坂:いえ、こっちです。 【書き起こし】立憲代表選4候補が討論会ー神奈川 全文4に続く