【女性】職場のジェンダーギャップ「20代より30、40代が実感する」傾向に
職場で「女性であること」が理由で感じたこと8つ
なぜ男女の認識はここまで差があるのか、特に男性側で「格差を感じない」と思っている人は疑問に思われていることだと思います。 ではアンケート調査で寄せられた、女性が「女性であること」が理由で感じたジェンダーギャップで多かった8項目を見てみましょう。 ●【「女性であること」が理由で職場で感じた8つのこと】 ・給料が低い…37.7% ・給料が上がりにくい…36.9% ・お茶出し、掃除などを任される…33.6% ・補助的な仕事を任される…31.8% ・昇進、昇格スピードが遅い…31.7% ・セクハラを受ける…26.6% ・管理職になりにくい…24.9% ・とくにない…21.9% ・特定の職種に配置される…11.1% ・その他…4.3% ※複数回答あり 最も多かったのは「給与が低い」で37.7%、次いで「給与が上がりにくい」36.9%、「お茶出し、掃除などを任される」が33.6%となっています。 年齢別に見てみると20代で多かった回答は「とくにない」で33.1%、30代では「お茶出し、掃除などを任される」が37.3%、40代は「給料が低い」で46.6%です。 20代で「とくにない」という回答が多かったのは喜ばしいことでしょう。 30代や40代の仕事内容や給与については、職種や業種によるもの、また働き方の変更による影響などさまざまな要因が考えられるでしょう。
【平均年収】男性と女性では年代別にいくら違うのか
先ほど挙がった給与について、平均年収は男性と女性でどれくらい違うのでしょうか。 国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」より、年代別の平均年収を確認します。 ●【年収一覧表】男性・女性 ・20~24歳:291万円・253万円 ・25~29歳:420万円・349万円 ・30~34歳:485万円・338万円 ・35~39歳:549万円・333万円 ・40~44歳:602万円・335万円 ・45~49歳:643万円・346万円 ・50~54歳:684万円・340万円 ・55~59歳:702万円・329万円 男女別にみると、20歳代前半から、50歳代後半まで女性が男性の平均年収を上回ることはありませんでした。 20歳代前半では約40万円の差があり、20歳代後半では約70万円の差があります。 男性の平均年収はその後年代を重ねるごとに上がりますが、女性は20歳代後半で300万円を超えた後、300万円台前半で推移しています。 これには育児や介護により、働き方をセーブする方が女性には多いことが関係しているでしょう。 また、正社員の平均年収をみると、男性は584万円、女性は407万円となっており、正社員でも約180万円の違いがみられます。