【J1名古屋】新キャプテン稲垣祥、折り紙付きリーダーシップ「去年おととしから発言してきたし行動もとってきた」
名古屋グランパスは17日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開練習をした。2019年から3季にわたってキャプテンを務めたDF丸山祐市(32)に代わり、今季からはMF稲垣祥(30)がキャプテンに就任。昨季大活躍したボランチが、新キャプテンとしての抱負を語った。 昨季は副キャプテンを任され、丸山の負傷離脱以降はキャプテンマークを巻く試合もあった。「去年やおととしからチームのために発言はしてきたし、行動もとってきたつもり」。プロ入り後初となるチームキャプテンに就任した。 「こういった立場を任された以上は、監督が何を思って、何を選手に求めているかを理解して選手たちに落とし込んでいく、つなぎ役というところはより必要になってくる」 帝京高と日体大で主将を務めてきただけあり、リーダーシップは折り紙付き。しかし、稲垣はプロチームと学生チームの違いも意識する。「プロの集まりだし、それぞれパーソナリティーがある。実績のある選手もたくさんいるので、力を借りながらやっていけたら」。リーダーとして引っ張る姿勢とともに、それぞれを尊重するバランスも意識する。 前キャプテンの丸山には「常に先頭に立って、リーダーとして引っ張っていく姿に頼もしさを感じていた」と話す。「そういう姿は練習中も試合中も常にあった」と大いに参考にするつもりだ。「変な重荷は全部マル君に投げます」と冗談を飛ばす姿には、責任感と同時に余計な気負いのないキャプテン像ものぞく。 キャプテンとして、特定のモデルをつくることはしない。「誰かを参考にしてもできないことが多すぎる。自分は自分の道で行きたい」。選手として、リーダーとしてわが道を行く稲垣を先頭に、2年連続のタイトル獲得へと走り出す。
中日スポーツ