伝統野菜「南部太ねぎ」の特長、クイズ交えてPR 栽培した名農高生、町内小中学校訪問
青森県立名久井農業高(小笠原理高校長)の生物生産科生徒が育てた南部町の伝統野菜「南部太ねぎ」を使った給食が5日、町内小中学生約900人に提供された。名農高生が同日、町内の小中学校を訪ねてクイズを交えて南部太ねぎの特長を紹介。児童・生徒と一緒に給食を食べて町の伝統野菜を楽しくPRした。 学校給食で地産地消を図ると同時に、児童・生徒が地元高校の取り組みを学ぶ機会を作ることを目的に、町教委が本年度初めて実施した。名農は2、3年生が校内で育てて4日に収穫したばかりの南部太ねぎ10キロを提供。5日の給食で提供されたせんべい汁にふんだんに入れられた。 名川小5年1組には生物生産科2年生4人が訪問。名農生は児童に南部太ねぎの太さを計測させながら、豊かな甘みや柔らかさなどを説明。一緒に給食を食べて味わいを確認した。 名川小5年の高森碧人さんは「柔らかくて甘かった。南部太ねぎのことをもっと知りたくなった」と笑顔。また、名農高2年の東結(あずまゆう)さんは「分かりやすく、楽しく学んでもらえるように説明を工夫した。知識を得た上で味わえば全く違うだろうし、小学生が地元産の野菜を食べて成長するのはとても意義深いと思う」と語った。
デーリー東北新聞社