音がいいのではないのか(汗)…指しても「パチッと鳴らない」将棋駒も 町工場の『くだらないものGP』
ニュースOne
コロナで暗くなりがちな気持ちを、前向きにしてくれるオンラインイベントが開かれました。 【画像で見る】モノづくりの技術を詰め込んで…町工場が競い合う『くだらないものGP』秀逸な作品が続々 町工場の職人たちが、持てる技術を注ぎ込んで、作った作品を競い合う「くだらないものグランプリ」。出品条件はただ1つ、「くだらなくて笑えること」です。 「くだらなさ」の奥に見えてくる町工場の技術力。一体どんな作品で私たちを笑わせてくれるのでしょうか。
ステンレスのボディに、ノコギリのような鋭い刃。3代目の生川友和さんが新たに製作していたのはチューブアイスを半分に切る装置です。
真ん中から半分に折って食べるチューブ状のアイスを、真っ二つに切るためだけに考えられました。
作った理由は、町工場の技術を競う、「くだらないものグランプリ」へ出品するためです。
こんな状況だからこそ、笑いながらモノづくりを盛り上げたい。そんな大会の趣旨に賛同して、全国の町工場20社が、名乗りを上げました。
■ゼロから1にするのが難しかった…苦しい中だからこそオリジナルな商品を開発
生川製作所も、コロナの影響を受け、売上が半分以下になった月もありました。そんな中、作った商品が世間から注目を浴びました。 足で踏んで消毒する、足踏み式ディスペンサーの「ふみふみくん」です。
ポンプに触れなくても消毒ができると、名古屋市役所にも導入された、コロナ時代の新製品です。これまで下請け仕事ばかりだった町工場が、初めて自社で考え、商品化しました。
生川さん: 「モノづくりには長けているけれど、ゼロから1にするのは難しかったです。すごく時間はかかりましたけれど、いい経験になったかな」
一方「くだらないものグランプリ」出品のために製作した、今回の装置の開発のきっかけは…。 生川さん: 「チューブアイスは、ちょうど半分に切れなかったり、兄弟喧嘩の原因になっていると聞きますので、喧嘩をなくしたいなと」 製作期間は2か月半。設計図を書いてはシミュレーションを続けてきました。