ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京がリニューアルオープン
威厳と調和
紀尾井町にある「ホテルニューオータニ」。ガーデンコートのエントランスをくぐると、まず我々を出迎えてくれるのは、ロールス・ロイスのシンボルであるパルテオン・グリルを模した形状の自動ドア。威厳があるという表現がぴったりだろう。 【写真】ロールス・ロイス・モーター・カーズ東京 画像をみる (65枚) 最新のブランドCIを取り入れたというショールーム内は大型のディスプレイやポップな照明などが目をひくが、「スピークイージー・バー」やビスポークのための「アトリエ」など、見どころが多い。随所に高級感のあるイメージカラーの紫をあしらうことで、ラグジュアリーな空間となっている。 コーンズ・モータースは今回のリニューアルにより、ショールームにおける空間デザインの概念を一新。「クルマを主役として目立たせる一般的な手法ではなく、空間とクルマを調和させることでロールス・ロイスらしさを表現した」と同社の代表の林誠吾は語る。 リニューアルに7カ月という時間を費やし、この日の完成を心待ちにしていたという林氏。この日来日していたロールス・ロイス・モーター・カーズのアジア太平洋リージョナル・ディレクターであるアイリーン・ニッケインは、ねぎらいの言葉と共にスペクターのモデルカーを林氏にサプライズでプレゼントしていた。 ショールーム最奥にあるアトリエの中へ入ると、たちまちロンドンの一流テーラーに来たような雰囲気に包まれる。革、ウッド、布などのサンプルがアート作品のように並び、実際の色味や触感を確かめながら自分のクルマをイメージしていくことができる。 驚いたのはアトリエ入口正面に並んでいた突起。パイプオルガンのボタンのようにも見えるこれは、ロールス・ロイスのドアに装備される傘の持ち手をあしらったバーで、引き出してみるとこれにインテリアのレザーサンプル各色が巻かれている。 このようなアトリエで一流の素材を組み合わせ、自分だけのロールス・ロイスを仕立てるあげるというのは、限られた人だけが味わうことができる特別な体験なのだ。