激しいディフェンスと3Pショットの嵐で大阪桐蔭が鵠沼を撃破 | ウインターカップ 2020 レビュー【大会2日目】
1回戦の郡山商を逆転で下した大阪桐蔭は、試合開始早々から激しいディフェンスから主導権を握った。フロントコートからプレッシャーをかけ続けることで鵠沼からターンオーバーを誘発させ、1年生でスターターの座を掴んだ山本雪鈴が立て続けに3Pショットを決めるなど、16対2という最高のスタートを切る。
しかし、大阪桐蔭は2Qになるとリズムを崩してしまう。鵠沼も大阪桐蔭に負けじと激しくプレッシャーをかけ続けるディフェンスを継続していたことに耐えられず、ボールコントロールを失ってのターンオーバーを多発。前半終了間際に鵠沼の野坂葵にブザービーターを決められ、ハーフタイムまでにリードは7点まで縮まっていた。
膠着していた3Q序盤から大阪桐蔭が一気に引き離す要因となったのは、チーム全体で好調だった3Pショット。7分27秒の松川侑里香を皮切りに、大崎莉瑚(3本)、寺岡美祈が立て続けに決め、54対37とリードを広げた。怒涛の3Pシュート5本成功はわずか2分12秒間での出来事。ハードに粘り強いディフェンスをしていた鵠沼だったが、大阪桐蔭はしっかりとボールを動かすことで、フリーになった選手たちが着実に3Pショットを決めていた。
激しいディフェンスに対応できない時間帯がお互いに多くなる試合だったということもあり、両チームともターンオーバーの数が30本を超えた。勝敗を大きく分けた要因をあげるならば、3Pショットの差だったことは明白。大阪桐蔭が山本と大崎の5本を最高にトータルで16本決めたのに対し、鵠沼は18本打って5本しか成功しなかった。
「毎朝シューティングをしているので、それを自信に試合でも決められたと思います」と3Pについて語った山本が32点、自身にとって初めてという10スティールと攻防両面で大活躍。ターンオーバーの多い試合に対しては反省しながらも、山本は「3Qの入りをしっかりしようと言って、そこで3年生に支えてもらいながら点差を離せていけてよかったです。次につなげるために、今回ミスが多かった分、相手も攻めてくるディフェンスだったんですけど、みんなで(ボールを)運びながら改善できたらと思います」と試合を振り返る。