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アマゾンの元産業医が教える、コロナ下でも「心を折らない」仕事のしかた

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Forbes JAPAN

優秀で真面目な人ほど心が折れやすい──。これは、多くの専門家が指摘していることだ。他人への気配りや協調性が高い性格の持ち主は、その傾向がさらに高いと言われている。 世界最高峰の企業、アマゾンジャパン、エクソンモービルなどで超多忙なビジネスパーソンたちの心をプレッシャーから守る任を負い、多くの社員と面接をしてきた産業医の鈴木英孝先生に、「自分の心を守りながらパフォーマンスを上げる方法」を連載でご執筆いただく。 在宅勤務後の面接に現れた「驚くべき差異」 今から15年ほど前、私はある会社において、営業職のほとんどを在宅勤務に移行させるプロジェクトに関与する経験をしました。それは、当時としては斬新で未来を見据えた働き方の導入でした。そしてプロジェクトにおける私の役割は、「在宅勤務」という、仕事のスタイルの大きな変化に起因するストレスの予防と、その対策の立案でした。 当時は現在のような社内SNSツールはなく、ノートPCと電話で仕事を行う時代だったので、在宅勤務の課題は「コミュニケーションの維持」でした。そのため、在宅勤務移行後も、チーム全員が週1回、ミーティングのため出社することとしました。 数カ月後、プロジェクトのフォローアップの一環としてアンケート調査と面接を行ったところ、大変興味深いことがわかりました。在宅勤務に対する評価が、ベテラン営業職と若い営業職では完全に割れていたのです。 ベテラン営業職では仕事や生活に余裕を感じることができ、ほとんどが在宅勤務をポジティブにとらえていたのに対し、若い営業職では、チームへの帰属意識が得られず孤独を感じるといったネガティブな意見が目立ちました。その結果、毎日の様に出社してしまう若い営業職の人が現れるという現象も見られました。 彼らの共通の悩みは、「自分のプレゼンスを示すことができない」ということでした。おそらくベテラン営業職はその経験の厚みから、環境の変化に適応できる知恵や方法をたぐり寄せることが出来たことに加え、これまでの自分に対する一定の評価がチームに共有されていたことが強みになったのではないでしょうか。その一方で、若い営業職は、経験が浅いため自分への確固たる評価も少なく、先輩社員から「面倒を見てもらう」、「わからないことを教えてもらう」といった、これまで「当たり前の環境」を失ってしまったと感じたのかもしれません。

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