42歳で初産【LEE100人隊ユリさんの場合】育児中もお互いのひとり時間を尊重できるのは、40代ならではかも
「40代の出産」リアルStory
一般的には35歳以上の初産が高齢出産と定義されていますが、最近では40代での出産も増加傾向に。そこで、実際に40代の出産を経験した読者にインタビュー。40代ならではの大変さや、年齢を重ねたからこそのよかったことなども聞きました。
40代での出産は全体の5.5%で、増加傾向に
母の年齢別にみた合計特殊出生率(内訳)の年次推移をもとにグラフ化。 厚生労働省が公開している母親の年齢別出生率のデータを見ると、2023年の40~49歳女性の出産は全体の5.5%。少数派ではあるものの、’15年の3.9%、’20年の4.7%と比べて、じりじりと増えていることがわかります。
42歳で初産:育児中もお互いのひとり時間を尊重できるのは、40代ならではかも
●LEE100人隊 015 ユリさん(42歳) 夫、娘との3人家族。今年の4月、42歳での初産を経験。その過程を100人隊ブログで報告し、反響を集めました。現在は初の育児に奮闘中!
▶産休までに引き継ぎがマスト、妊娠中の忙しさには戸惑いも 39歳で結婚し、夫婦ともに子どもを望んでいたというユリさん。とはいえ“アラフォー妊娠”“40代 高齢出産”などと検索するとネガティブな内容を目にすることが多く、「やっぱり難しいかも」と気持ちが揺れていたと言います。そんな中、41歳で自然妊娠が判明。 「正直なところ、うれしいというよりもびっくりしたのが本音。それと同時に『これから子どもを育てなければいけない』『産休・育休を取って仕事に復帰できる?』などと、今後どうするかということばかり考えていました。手放しで浮かれることはなくて、今思うとかなり冷静だったかなと思います」 妊娠初期はつわりがひどく、後半は仕事がハードになり両立が大変だったことも。 「いわゆる“食べづわり”で、空腹だと気分が悪く。仕事を休むほどではなかったのですが、通勤電車などはしんどかったですね。また、当時の職場は転職してから2年余りで、産休・育休でお休みするのは心苦しいなと思っていたんです。 すると、たまたま同じタイミングで一緒に仕事をしていた方が会社を辞めることがわかって。2人同時に抜けることになり、そこからが一気にドタバタに。秋に妊娠がわかり、12月が決算の会社だったので年末まで大忙しで、年が明けたら新たな担当者に怒涛の引き継ぎ。普段はそんなに残業もないのですが、このときばかりは産休までに間に合わせなければと仕事を詰め込み、体力的にもヘトヘトだし、おなかの赤ちゃんも心配でした。 大きなトラブルもなく何とか乗り切って産休に入ると、それまでの忙しさの反動なのかぐったりすることも。体が思うように動かず、昼間にたくさん眠ってしまい、出産の準備があまり進みませんでした。産休・育休が取れるのはありがたいのですが、産前休暇42日は短いな、もう少し長いといいなと感じたりもしましたね」