「食事制限してるのに、全然ヤセない!」更年期、どんどん太る3つの原因とは?【「老化」に負けないダイエットのコツ】
40~50代になると、体重の増加に悩む女性が多くなります。 とくに更年期は、食事制限をしていても太りやすい年代です。 食事制限をしているのに太ってしまうのは、食事や運動習慣以外の身近なところにも原因があるので注意が必要! 今回は、更年期女性に起こりやすい「体重の増加」について、あんしん漢方の薬剤師である山形ゆかりさんに、原因と対処法を教えていただきます。 【画像】ピラティス_肩のコリをほぐすストレッチ
40~50代が太りやすい本当の理由
食べ過ぎや運動不足以外にも、太りやすくなる原因はあります。 ここでは、更年期の女性が太りやすい3つの原因を解説します。 1.基礎代謝量の低下 更年期を迎える40~50代では、筋肉量が減り基礎代謝量が低下するため、太りやすくなります。 基礎代謝とは、呼吸や体温維持など、何もしなくても生きているだけで消費されるエネルギーのことです。 基礎代謝量は10代後半をピークに低下していき、更年期を迎える40代を境に、さらに大きく低下していきます。 更年期の女性は基礎代謝量が低下しているため、今までと同じ食事を摂り運動を行っていたとしても、どんどん太ってしまうのです。 2.AGEの増加 更年期の女性が太りやすい原因のひとつに、AGEの増加もあります。 AGEとは、終末糖化産物と呼ばれる老化物質のことで、糖化という現象により体内で糖がタンパク質と結びついて体温で熱せられ、タンパク質が劣化します。 糖化によって体内にAGEがたまると、おなかの脂肪細胞が肥大化し内臓脂肪が増える原因となるのです。 また、AGEが増えると腸内の乳酸菌が減って悪玉菌が増加し、メタボや糖尿病を引き起こすこともあります。 3.DHEAの低下 DHEAの低下も、更年期の女性が太りやすい原因のひとつです。 DHEAとは、更年期に減少する女性ホルモン(エストロゲン)の前駆体となるホルモンで、20代をピークに徐々に体内での合成量が減っていく成分です。DHEAは、脂肪を燃焼する働きが知られていますが、更年期以降の女性は20代に比べて体内のDHEAの合成量が約半減するといわれているため、低下してしまうと体内の脂肪を燃焼しにくくなり太りやすくなります。