素朴な疑問:高校サッカー決勝進出&優秀選手→プロで活躍、誰がいる?【過去10年:柴崎や宮市、浅野に染野…】
11日に決勝戦を迎える第99回全国高校サッカー選手権。NumberWebでは試合を楽しむための、様々な角度から切り込む企画記事を配信します! 【秘蔵写真】高校生なのに茶髪な天才MF、ヤンチャそうな乾に長谷部&本田、超かわいい柴崎&宮市ら高校サッカー伝説の選手たち(40枚超) 格闘技や箱根駅伝が終わり、年末年始のスポーツ三昧のクライマックスと言えば――高校サッカー、いわゆる「選手権」である。 2020年度の今大会はコロナ禍の影響で、準決勝と決勝は無観客試合となった。とはいえ直近2年の決勝は観客数が5万人オーバー。収容人員の差があるとはいえ、夏の甲子園決勝以上に、人を集める大舞台になっていた。とはいえ観衆が会場に詰めかけられない今回も注目度は高いようで、毎年の名物だったロングスローが、こんなにも“論争”になるとは思ってもみなかった……。 「昭和の頃はJSL(日本サッカーリーグ)より高校サッカーが人気だった」とオールドファンから聞いたことがあるが、今の高校サッカーへの注目度は、日本における国内外サッカー全体の人気が定着したのと並行して“青春イベント”という付加価値もあってのことだろう。 そんな選手権だが、よく見聞きするのはユース勢との比較論だ(特に21世紀に入って以降)。昨年度、埼玉スタジアムから浦和美園駅までの20数分間、横を歩いていた大学生と思しき3人組がこんな会話をしてたのが記憶に残っている。 「最近は日本代表もユース組が中心だよね」 「昔は高校サッカー出身の選手多かったけどね、本田圭佑とかそうじゃん」 「オレも部活じゃなくてユース入ってみたかったなあ……」 ちょっと切なくなった。だけど――本田以外にも大迫勇也、岡崎慎司、長谷部誠らは高体連出身だし、今回の選手権応援リーダーの内田篤人もしかりである。それに近年のJでも高校サッカー上がりの選手が活躍してると思うんだよな……と、素朴な疑問が湧いていた。 ということで今回は2010年代(第89~98回)の過去10年で決勝に出場、もしくは大会優秀選手で、現在もJリーグやヨーロッパで活躍する主な選手を調べてみた。カッコ内は高校名、そして2020シーズンの所属クラブである。