バーベキュー「禁止」「有料化」続々──“迷惑行為”の深刻な実態 「軽トラ 1 台分のゴミ」「無法地帯」…変化は?
■パトロール隊の活動に同行取材
同行取材をしていると、炭の箱を見つけたパトロール隊が、河川敷のグループのもとへ確認に向かいます。そこにはガスバーナーもありました。 パトロール隊 「バーベキューはなさってます?」 河川敷にいた人 「やってないです」 パトロール隊 「炭が入ってる、炭の箱が(見えた)」 河川敷にいた人 「いすにしてるだけです」 パトロール隊 「バーベキューがダメなのは聞いている? ちなみに(罰則は)最大5万円」 河川敷にいた人 「1人?やばっ」 条例について説明し、「ご協力よろしくお願いします」とバーベキューをしないよう呼びかけました。
■パトロール効果が徐々に…変化も実感
効果は徐々に表れているようです。パトロール隊が声をかけると、ある利用者は「(禁止は)分かってます」。パトロール隊が「食事だけ持ってきてるのは大丈夫」と伝えました。 別の利用者からは「バーベキューしません。看板に書いてる」「本当はバーベキューやろうと思ったけど、まずいなと思って」という声が聞かれました。 地元の人は「ゴミはずいぶん少なくなってきた」、地元ボランティアも「バーベキューが禁止になって、雰囲気のいい川遊び場になった」と変化を実感しています。 夏休みになると人出が多くなるため、パトロール隊を増員するといいます。
■夏休み中、実証実験として有料化へ
週末、バーベキュー客などでにぎわう埼玉・日高市にある巾着田曼珠沙華公園。市で商工観光を担当する澁谷宜範主任は「実証実験として河川での火気の使用、バーベキューの有料化をします」と言います。 夏休み中のバーベキュー利用について初めて有料化することにしました。実証実験は8月5日~18日で、事前予約は1000円、当日受付は1500円、小学生以下は500円、未就学児は無料というもの。実証実験をする理由は、ゴミ問題です。
■有料化でゴミ箱設置の費用に充当
「ゴミ持ち帰ってくださいという形だったんですけれども、使ったコンロがそのまま置いてあったりですとか…」と振り返る澁谷主任。これまで回収にかかるお金は市が負担してきましたが、有料化することでゴミ箱を設置するなどの費用に充てるといいます。 都会から来た利用客 「その分便利になる、より楽しくできるのであれば、有料化も別にかまわない」 地元の利用者 「マナー守れば、みんな楽しく使えるのに」 結果を見て、早ければ来年度から、正式な有料化に踏み切る可能性があるということです。 (7月17日『news every.』より)