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高級飲食向けの鮮魚、家庭でも 豊洲仲卸が詰め合わせ

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みなと新聞

 新型コロナウイルス感染症の流行によって急増している「巣ごもり消費」に対応しようと、一般消費者が入場できない豊洲市場で新たな取り組みが始まった。水産の仲卸業者が目利きした食材を自宅で楽しめるサイト「いなせり市場」は、寿司屋やホテルに販売していたプロ向けの魚を消費者が直接購入できるサービスだ。マグロや鮮魚、干物など市場ならではの品ぞろえで、普段は銀座の高級寿司に提供する高品質な鮮魚も買えると関心を集めている。

 東京では新型コロナの感染拡大防止のため、銀座や新橋など中心部をはじめ3月から多くの飲食店が休業または営業時間の短縮に追われた。4月の東京・豊洲市場の水産物取扱額(速報値)は昨年の7割以下に落ち込み、寿司屋やホテルに納めることが多い水産仲卸の中には「売り上げが8~9割減のところも珍しくない」(マグロ仲卸)という。

 新型コロナの影響でライフスタイルが大きく変化しつつある中、生産者から流通、小売・飲食業者までが、テークアウトやネット販売、ドライブスルー販売などさまざまな取り組みを始めている。豊洲市場でもついに水産仲卸公認サイトでマグロの食べ比べなど「豊洲の目利き」を楽しめるコンテンツとして「いなせり市場」が始まった。

プロによる解説動画も

 実は、豊洲市場の仲卸は消費者に直接水産物を小口で販売できない。そこでネット通販「いなせり」を運営する会社が間に入ることで、販売を実現している。日々1000トン以上の水産物をさばく豊洲市場のこのスピードを生かし、前日の午後8時までに注文すれば、翌朝に入荷した魚介類から仲卸が選んだ鮮魚詰め合わせを発送する仕組みにし、選んだ仲卸の名前もわかるようにした。

 特設サイトではオリジナルコンテンツとして鮮魚のさばき方や干物の焼き方、目利きのポイントなどを仲卸業者自らが解説する動画も公開。実際に市場内のキッチンスタジオで収録した動画を使い、ポイントを伝えていく。「おうち時間が増えた今だからこそ、魚をさばいてみたり、グリルを使った調理に挑戦してほしい」(仲卸組合)

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