中国最大のMMF、利回りが過去最低付近 経済不振や低金利反映
[上海 28日 ロイター] - 6億人以上が投資する中国最大のマネー・マーケット・ファンド(MMF)「天弘余額宝」の利回りが過去最低付近まで低下した。中国のさえない経済成長と低金利環境を反映している。 国聯証券のエコノミスト、ロッキー・ファン氏は「中期的に、中国が経済を安定させることができなければ、利回りはさらに低下する可能性がある」と語った。 人気決済アプリ「支付宝(アリペイ)」を通じて販売されている1000億ドル規模の天弘余額宝は、7日間の年率換算利回りが1.294%まで低下。コロナ流行期の2022年11月に記録した過去最低水準をわずかに上回っている。