朝倉海の「倒し方をみんなわかってしまった」 一本勝ちの王者が示す厳しい今後「彼の膝に…」
UFCフライ級タイトルマッチで対戦
世界最高峰の総合格闘技「UFC」に参戦した朝倉海(JAPAN TOP TEAM)に厳しい評価が下された。7日(日本時間8日)、米ネバダ州ラスベガスで行われた「UFC310」のフライ級タイトルマッチで、朝倉を退けた王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)が、米記者のYouTubeチャンネルに出演。「素晴らしいファイター」としながらも、今後の見通しについては「彼の倒し方をみんながわかってしまった」と険しい道のりであることを示した。 【動画】「必死に目を合わせまいと…」 大物格闘家が敗れた朝倉海と対面した際の実際の様子 朝倉は開始直後にパントージャ目がけて飛び膝蹴りを披露。しかし直後に強烈な左フックを浴びた。寝技をしのぎ、再び強烈な膝をボディに打ち込むなど第1ラウンドは健闘。だが第2ラウンド早々に背後を取られて寝技に持ち込まれると、バックチョークで締められた。一瞬意識が飛んだかのような状態になり、一本負け。日本人初のUFC王座獲得とはいかなかった。 試合を終えたパントージャは、米総合格闘技のニュースサイト「MMAファイティング」のアリエル・ヘルワニ記者のYoutubeチャンネル「ジ・アリエル・ヘルワニ・ショー」に出演。その中で「これは彼のデビュー戦で、これからも複数回、試合を行うことになると思いますが、彼は再びタイトル争いに復帰できるほどの実力があると思いますか?」と聞かれると、こう答えた。 「彼がこの階級の男と戦う姿を本当に見たいと思う。彼は素晴らしいファイターだしね。そして、みんな挑戦者を求めている。でも、今の時点では無理だと思う。みんなに彼をどうやったら倒せるかを見せてしまったからね」 朝倉と繰り広げた攻防の中で、パントージャは一つのポイントを回顧。「彼の膝にジョン・ジョーンズ・キックをした時に、俺もすぐに気が付いたけど、それが彼を倒す術だとみんな分かったと思う」とし、朝倉の弱点を指摘。「俺はそれでアサクラを倒したから。そして、多くの選手がそれを使える。UFCランキングにいる多くの選手が、彼に対して同じことをできる」といった見解を示した。
THE ANSWER編集部