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レン・ハンの生に自らの境遇を重ねて。演出家キリル・セレブレンニコフによる舞台作品『OUTSIDE』が「ふじのくに⇄せかい演劇祭 2020」で日本初上演

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美術手帖

 ゴールデンウィークに静岡で開催される「ふじのくに⇄せかい演劇祭 2020」。見どころは、ロシア人演出家であり映画監督のキリル・セレブレンニコフが早世の中国人写真家レン・ハンを題材に創作した舞台作品『OUTSIDE - レン・ハンの詩に基づく』の日本初上演だ(4月3日追記:「ふじのくに⇄せかい演劇祭 2020」は公演中止となった)。  ロシア政府により軟禁状態に置かれ、2018年のカンヌ映画祭への参加がかなわなかったセレブレンニコフ。しかしながら自らの代わりに外へと放たれた本作は、同映画祭に続き、19年のアヴィニョン演劇祭でさらなる注目を集めた。  性をテーマに扱うことがタブーとされる中国で、ポエティックな美をまとう若者の姿を撮り続けたレンの作品に魅了されたセレブレンニコフは、遺された数々の詩と、短くも美しいレンの生を自らの境遇と重ねながら舞台作品へと昇華させた。  レンが日々綴っていた愛と死、性と孤独への言葉に、ロシア現代舞台の髄を感じさせる音楽とダンスが融合した本作。ふたりのアーティストによる権力への抵抗と、そこから生み出される純粋な美に深い洞察を得たい。

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