肥満予防にも効果あり。男の「骨盤強化」トレーニング
美容の世界では“骨盤を整えることが良し”とされ、今注目されています。しかし、男性の皆さんも骨盤を整え強化することが、さまざまなメリットを生みます。今回は「男の骨盤強化」と題して、男性の特徴的な骨格から骨盤周辺の調整と強化までについてお話しします。 ⇒【画像】「男の骨盤強化トレーニング」③ お尻より後ろで脚を上げていく
上下半身を繋げるスーパージョイント
体の基盤となる骨盤が何かと体にとってとても重要な事は皆さんもご存知でしょう。しかし、これがなぜどのような理由で重要なのかはあまり知られてないはずです。 骨盤は背骨と下肢(脚全体)の繋ぎ目です。これが単なる関節ではなく、身体バランスを感知するセンサーであり、実際に安定感を取るための基盤にもなります。 お尻を中心とした骨盤の周りについているのは、骨盤自体を支える筋肉になりますが、この筋肉たちによって骨盤のバランスが取られなければ、体全体のバランスも崩すことになります。骨盤周辺の筋力弱化は体全体を歪ませ、痛みの発生や脂肪を溜め込む原因にもなってしまいます。
コロナ禍で筋力弱化は止まらない
そしてコロナ禍に入り、テレワークや外出を必要としない生活になったため、立つ・歩くの動作が極端に減りました。 骨盤周りの筋肉は立位(立ち姿勢)で働くように設計されているため、これまでは通勤や買い物など僅かな日常生活動作でも一定の強度を保っていましたが、生活様式が変化した今、骨盤周りの筋力低下はさらに加速しています。 これが周辺部位の痛みや不具合につながればわかりやすいですが、自粛ムードがなくなり、ジムで運動していても骨盤周りの筋肉が弱いがゆえにトレーニングフォームが安定せず、運動効果を感じない→全身の筋肉量が増えない→痩せないといった悪循環に繋がりかねません。体の調子や体型などを保つためにも、骨盤周りの筋肉を弱くしてはいけません。
負荷強め、「男の骨盤強化」メソッド
【中臀筋エクササイズ】 ① 横向きに寝ます(この時、動かす脚は身体のラインよりも後ろにあるように)。 ② 足首を90°に固定し、爪先を正面に向けます。 ③ お尻より後ろで脚を上げていきます。この時、お尻が絶対に後ろに傾かないように気をつけましょう。(※10回2~3セット/1日) まず鍛えたいのが中臀筋です。これは脚を外側に開く際に働く筋肉ですが、日常生活では立位で骨盤が傾かないように支える筋肉です。 中臀筋は椅子に座り続けると中臀筋が弱くなりやすいため、運動不足によって活躍しなくなっていきます。しっかり鍛えておくことで、骨盤の安定感が増し、他の下半身トレーニングをしてもクセがなく正しい効果を感じられるでしょう。