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精神科医が「友達は1人でいい」と断言するワケ

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ダイヤモンド・オンライン

 コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。 ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。  総フォロワー数50万人を超える精神科医、樺沢紫苑氏による最新作『ストレスフリー超大全』では、ストレスフリーに生きる方法を、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」で紹介した。 「アドバイスを聞いてラクになった!」「今すべきことがわかった!」と、YouTubeでも大反響を集める樺沢氏。そのストレスフリーの本質に迫るーー。 ● 「一人でいること」のリスク  日本のある調査によると、「本当の友達が0人だと思う」と答えた人は、男性で約4割、女性で約3割にも及びました。親友や信頼できる友達がいない人は意外に多く、「深い友達がほしい」という半面、コミュニケーションの面倒くささや、コミュニケーションへの苦手意識との葛藤も見受けられます。  あなたには「親友」と呼べる友達はいるでしょうか。親友の定義は難しいですが、「本当に困ったときに相談できる友人」が親友です。あなたが余命3ヵ月を宣告されたときに、すぐに電話して知らせたい人がいるとしたら、それが親友でしょう。  ひとりカラオケやひとり焼肉など、「ひとり○○」のコンテンツが増えましたが、それでも「1人でも最高に楽しい」という人は少数派で、やはり友人や恋人、家族と行ったほうが2倍以上楽しいのです。  たとえば、レストランのフルコースで2時間、1人で食事をしても、間が持たないことでしょう。おいしい食事は、おしゃべりしながら楽しく食べることで、さらに満足度が高まります。  楽しいことをした場合、それを共有できる友人がいると、「人生が2倍楽しくなる」と言えます。  とはいえ、私の場合はそういう親友がいるかというと、たぶんいません。学生時代は、仲のよい友人もいましたが、50歳を越えてくると、彼らとのつながりは希薄になってきて、数年に一度会うか会わないかになってきました。  じゃあ、私の人生は不幸なのかというと、個人的には毎日楽しく暮らしていて、非常に幸せな人生を送っていると思います。いるに越したことはないけれど、いないからといって大きく困ることはない、というのが本音です。 ● 友達がいると不安が半分に減る  メンタル疾患の患者さんに、「今まで、友人や家族など、誰かに相談しましたか」と質問をすると、ほとんどの患者さんは「誰にも相談したことがない」「悩みを相談できる友達がいない」と言います。  誰にも相談できないので、悩みやストレスを自分1人で抱えるしかなく、その悩みは大きくなり、心をむしばみ、やがてメンタル疾患に陥るのです。  悩みを人に相談することで、ガス抜きになり、「アウトプット」「表現」が癒やしに通じます。つまり、「人に話す」だけで、心は癒やされ、心の健康は保たれます。  心理カウンセリングは、そういう役割のものです。クライアント(来談者)は「話す」だけ、カウンセラーは「聞く」だけですが、それだけでもクライアントは癒やされます。「話す」「相談する」という行為で、不安やストレスは半分以下になるのです。  友達や家族がいない孤独な状態は、健康に悪いことがわかっています。孤独の健康へのリスクは、「タバコを1日15本吸う」「肥満者の死亡率の2倍」に匹敵します。「孤独」はあなたの心と体をむしばみます。友達がいて、定期的に会って話す。それだけで、あなたは健康でいられるし、長生きできるということです。

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