クラブハウスと何が違うの? Twitterの新機能「Spaces(スペース)」
音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が話題を呼んだが、いま、“音声SNSの時代”に突入しようとしているのかもしれない。 Twitterは音声チャットルーム「Spaces(スペース)」を開始した。これはClubhouseと同様に、リアルタイムでユーザー同士が会話を楽しめる機能。日本では一部ユーザーにベータ版(正式リリース前の試用版)が供給されているが、現状どんなものなのか。Clubhouseとの違いは?
“限られた数のアカウント”のみに試用版を提供
現時点でSpacesは、Twitterの全ユーザーが利用できる機能ではない。あくまでも試用段階だから、それを使うことができるユーザーは限られる。Twitterのヘルプセンターによると、 <注記:Twitterでは、まずごく限られた数のアカウントにスペースを展開しており、Twitter上のさまざまなコミュニティからフィードバックを集めています。すべてのiOSユーザーがスペースに参加できますが、スペースを作成できるのは限られたアカウントのみです。スペースを作成できるアカウントは今後増えていく予定です。> とのこと。ちなみに筆者のアカウントは、まだSpacesを使うことができない。しかし、それは「筆者がSpacesのホストになることはできない」という意味である。他のユーザーが設定したSpacesに入ることは可能だ。
ホスト(主催者)に要求すれば、スピーカーとしても参加可能
Spacesの参加者は「ホスト」、「スピーカー」、「リスナー」に分けられる。主催者はホスト、発言権を有しているユーザーはスピーカー、聞き手に徹しているのがリスナーだ。リスナーはホストにスピーカーとしての権限を要求(リクエスト)することができるが、最終的な判断はホスト次第である。つまり、その意向次第では、誰でもスピーカーとして参加することもできるということだ。 あとは部屋の中でのトークとなる。感覚的にはラジオ番組に近いと筆者は考える。
Clubhouseのような招待制ではない
Clubhouseとの違いは、招待制ではないという点だ。Clubhouseが大きな注目を集めた1月末~2月上旬。多くの人が新しく始めようとした。しかし、そのためにはユーザーから“招待”されなければならず、招待できる数にも限りがあった。 その結果、Clubhouseの招待状は、それ自体が金券化してオークションサイトで転売されてしまったのである。概ね4000円前後で取引され、なかには5000円以上の高値で買い手がついた例もある。 今後、Spacesが正式リリースされたとしても、そのような行為は発生しないだろう。