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妖怪アマビエはイノシシの蜃気楼!? 魚津埋没林博物館学芸員、海外論文ヒントに「新説」

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北日本新聞

 疫病退散に御利益があるとして注目される半人半魚の妖怪アマビエは、海を泳ぐイノシシの蜃気楼(しんきろう)かも-。魚津埋没林博物館(魚津市)の佐藤真樹学芸員(34)は、海外の論文をヒントに、ユニークな考えを発信している。市内の海岸からは航行する船や釣り人の蜃気楼が見えており、佐藤学芸員は「海を泳ぐ生き物の蜃気楼も、あり得ない訳ではない。想像すると楽しい」と話す。 (松下奈々)  アマビエは江戸末期、肥後(現在の熊本県)の海に現れたとされる。海中に光るものが毎晩のように出現したことから役人が向かうと、アマビエが「疫病が流行したら私の絵を描いて人々に見せよ」と言い残したという。  熊本の海は「不知火(しらぬい)」と呼ばれる蜃気楼現象の発生で知られ、古くは「怪火(かいび)」と恐れられたという。海外では、カナダの光学研究者、W・H・レーンさんが、半魚人の正体はセイウチやシャチの蜃気楼ではないかと考察した論文(1981年、92年)がある。

 熊本では海を泳ぐイノシシの目撃情報があり、佐藤学芸員は「イノシシが蜃気楼になったらアマビエに見えるかも」と考えた。論文やアマビエの伝説が書かれた資料をまとめ、埋没林博物館のフェイスブックなどで発信している。  佐藤学芸員は「イノシシの蜃気楼が肉眼で見える距離に出るのかなど疑問点はもちろんあり、あくまで想像の一つ。蜃気楼に親しむきっかけになればうれしい」と話す。  7月1日から開く特別展「喜見城(きけんじょう)立つ」でも紹介しようと準備している。

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