美容医療、飲み薬など、シミ治療の選び方を医師に聞いた。
年々増え続けるシミ、見て見ぬふりをしていませんか? 「品川美容外科 品川本院」院長の秦 真治さんにシミについて聞きました。
Q.シミにはどんな種類がある?
A.主なシミは4種類。数種類混在することもあり、見極めは難しい。 「40~50代に最も多く見られるのは紫外線によるダメージが原因とされる老人性色素斑。老人性とは言うものの、早ければ20代くらいで出てくる人もいます。 次に多いのが肝斑で、最近の知見では女性ホルモンの乱れだけでなく、肌の摩擦も大きな原因に。 子どもにも出るそばかすは遺伝的要因。UVケアで防ぐことは難しく、自然に消えることもあれば、出たり薄くなったりを繰り返す場合も。 ニキビ跡や傷跡がそのまま残る炎症性色素沈着は、年齢を重ねるごとに肌の代謝が衰え、残りやすくなります。自分のシミがどれにあたるか見極めるのは難しいので、まずは医師に相談を」
肝斑(かんぱん)
【原因】女性ホルモンの乱れ。妊娠中やピルの服用でホルモンバランスに変化のある時期にも出やすい。皮膚の摩擦によってもできることが多く、化粧をし始める10代後半から見られる場合もあるため、隠れ肝斑と言われることも。男性でもスクラブの使用や、顔をゴシゴシ擦る習慣のある人はできやすい。 【見た目】左右対称に頬骨付近にでき、茶色~濃い茶色。
炎症性色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)
【原因】ニキビの跡や傷跡が残ったもの、けがの跡やヘアアイロンなどによる熱傷など。 【見た目】色は赤みがかっているものや黒っぽいものなど様々。
Q. 美容医療でシミを消したい。
A. シミの種類により、光治療か レーザー治療を選ぶ。 「レーザーと光治療は混同されがちですが、まったくの別物。まず、老人性色素斑やそばかすなど肌表面にできるシミには、光がふわっと拡散して広範囲に当たるフォトシルクプラスなどの光治療がおすすめ。 一方、肝斑や炎症性色素沈着など深い部分にあるシミには、狭い範囲に集中してエネルギーを放出するレーザーが効果的です。レーザートーニング→Qスイッチヤグレーザー→PICOトーニングの順にパワーも費用も上がっていきます」