福田萌が驚愕…住む場所がない!「シンガポール移住」直前にまさかの大事件
福田萌さんは、現在、7歳の女の子と3歳の男の子を育てている。夫はオリエンタルラジオの中田敦彦さん。タレントとしての仕事をしながら、母親同士がつながるサロンを提案したり、防災士の資格をとったり…一人の母として、女性として、妻として、仕事人として、感じたことを率直にお伝えするこの連載。 【写真】突然の移住延期…福田さんの本音の表情を中田さんが激写! 今回は、3月からシンガポール移住を予定している中田一家に発生した、まさかの事件について綴っていただきました。 ---------- 福田萌さんの連載「自分の人生を歩く」をまとめて読む ----------
姉さん事件です!(古い)突然の入国延期!
2月1日の朝、シンガポール移住をお手伝いいただいているエージェントから夫にEメールがあった。日本が新型コロナウイルス感染拡大防止による緊急事態宣言をさらに延長するというアナウンスを受けて、「シンガポール入国を3月末に遅らせてください」と要請があったのだ。 確かに、感染拡大している国から私たち家族を一度に4名も入国させることのリスクを考えると、その要請は理解できる。ただ頭では理解できたとしても、これまで「2月末に行くのだ!」とそこに向けての段取りを組んでいた我が家にとっては青天の霹靂だった。頭が混乱する中、思いつく順番に様々な調整に奔走した。 まずは子供たちの学校や幼稚園に、3月まで在籍することを伝えた。先生方やお友達は学年の最後まで一緒に過ごせる時間ができたことをとても喜んでくれ、思わず私も安堵した。 それから、現在の賃貸マンションを2月末で退去することを不動産会社に申し込んでいたのだが、その期限を延長できないかと問い合わせた。すると、すでに解約手続きをしてしまっているため、それ以上の延長はできないこと、さらに次の入居者が決まっていることが不動産会社より伝えられた。 困った。3月から住む場所がない。夫からは「ホテルでよくない?」と言われたが、それは遠慮したかった。
シンガポールで待ち受ける「2週間のホテル住まい」
なぜなら、シンガポールに入国してからすぐに入国者は全員コロナ感染を防ぐための隔離措置のため、必ず2週間のホテル住まいをしなくては行けない。私はこれまで、現状の隔離措置についてFacebookなどSNSを駆使し最新情報をリサーチしていた。 シンガポールの隔離は世界的にも特に厳しく、どのホテルに滞在するかも私たちを乗せたバスが到着するまでわからなければ、入室後は一歩も部屋から出ては行けない。 用意される部屋も窓が開けられなかったり、窓がない部屋もあったりするらしい。食事は3食、ホテルよりドアノブにかけられる形で支給されるが、中には子供が好んで食べないような食事の場合もあるらしい。もしも全食子供が口をつけなかったら、という最悪の場合を想定して、日本からパック入りのごはんやフリーズドライの味噌汁を、持ち込める範囲いっぱいに、スーツケースに入れて持っていくことを考えていた。 だから、いくら日本国内で自由が利くとはいえ、追加での1ヵ月間のホテル住まいは、食べられる食事も限られてしまう。子供の栄養的に大丈夫か、と心配になった。 まず、家の近くにキッチン付きのウィークリーマンションがないか検索した。すると長女の学区内に一軒、家族で過ごせそうな部屋が空室で見つかった。見つけてすぐにその部屋を管理する不動産会社に電話した。 もしかしたら我が家と同じように海外行きが見送りになり住まいを失ったご家庭が近所にいたら、この部屋は大争奪戦だ! 奪われてなるものか! と謎の焦り。部屋も内見などしていなかったがその電話で即契約。「ふう、これで住む場所はなんとかなった」と、胸を撫で下ろした。