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最長宰相の安倍氏、郷土山口の誉れも 「身内びいき」県外では厳しい声

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中国新聞デジタル

▽県内も1強盤石

「祝歴代最長達成」。安倍晋三首相の連続在職日数が憲政史上最長となった8月24日、山口県庁玄関に記念の横断幕が掲げられた。村岡嗣政知事は「県民の皆さまとともに心からお祝い申し上げます」とたたえた。  県は第1、2次政権発足時と通算在職日数の最長記録を更新した昨年11月にもお祝い行事をしている。前回は伊藤博文や桂太郎ら県出身の歴代首相7人と安倍首相を並べて紹介するパネル展を約300万円かけ開催。自民党県連幹部の柳居俊学県議会議長と同じく党員の村岡知事、安倍首相の地元秘書の3人がテープカットして祝った。  山口が輩出した首相には戦後の岸信介、佐藤栄作の名前もあり、ともに安倍首相の祖父と大叔父。故郷に錦を飾った県庁での祝賀は自民党王国での安倍首相の絶大な存在感を浮かび上がらせた。  ちなみに高校まで宇部市で過ごした旧民主党の菅直人元首相のことは展示会で触れられていない。  2012年に当時野党だった自民党を率いて政権を奪還した安倍首相。看板の経済政策「アベノミクス」のおかげか、世界的な景気拡大の流れと軌を一にしたのか、株価は右肩上がり。大企業の業績も軒並み過去最高を更新した。国政選挙では連戦連勝。格差拡大の批判もどこ吹く風と支持率は底堅かった。  こうした実績に杉田水脈衆院議員(比例中国)は「後世の歴史が安倍政権の7年8カ月を必ず評価する。歴代総理より一歩も二歩も上を行く外交で日本が信頼される国家になった。病気を抱えながらあれだけのことをやられ涙が出そうだ」と絶賛。山口とゆかりがなく、性的少数者(LGBT)を巡る言動などで物議を醸すことも多い杉田氏が党県連入りしたのも、杉田氏を推す安倍首相の威光のおかげとみる関係者が多い。ことほど県政界でも「安倍一強」の態勢は盤石だった。  お膝元の下関市議会の林透議長は「1次政権を投げ出したと批判され、地元の少人数の集いで『申し訳ない』と謝っていた姿が印象に残る。あの経験があったからこそ今がある」と振り返る。父晋太郎氏の時から応援する無職上河内重雄さん(83)も「経済を再生し、外交もあんなに頑張った総理はいない」と慰労する。  ただ、地域にとって誉れの「おらが街」の宰相も政権が長期化する中で全国からは身内びいきと見られることが多くなる。地元支援者が多数招かれた首相主催の桜を見る会を巡っては多額の公費投入に「政権の私物化」と批判を浴びた。

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