医療用にゲノム編集iPS提供へ 拒絶リスク減、来年3月から
京都大iPS細胞研究財団(京都市)が、「ゲノム編集」技術で免疫に関わる型を変え、拒絶反応リスクを小さくした人工多能性幹細胞(iPS細胞)を来年3月から医療用に提供する方向で準備していることが17日、分かった。種類を順次増やして、日本人のほぼ100%、世界人口の95%に適合し、病気の治療に活用できる細胞の備蓄を目指す。 財団は既に、強い拒絶反応が起きない特殊な免疫の型を持つ人の血液からiPS細胞を作って医療機関や大学に提供。神経や心筋などの細胞に変化させて患者に移植する再生医療に使われ始めている。だが移植可能なのは日本人の40%にとどまっている。