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停戦を信じて帰宅した家に砲撃、アゼル住民の怒りと悲しみ

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ロイター

 ロシアの仲介で停戦が9日に合意され、アルメニアとアゼルバイジャンの住民は平穏な週末を過ごせることを心待ちにしていた。だが、このナゴルノカラバフを巡る停戦合意は、11日までにすでに雲行きが怪しくなった。  10日未明、アゼル側のガンジャ市で暮らすメフメドワさんは、 砲撃の大きな音で目を覚ました。  翌朝、兄の家があった場所を訪ねるとそこはがれきと化し、メフメドワさんはがれきから所持品を探すことに追われた。兄とその家族はメフメドワさんの家に滞在していたが、停戦し安全と思い、帰宅していたという。  メフメドワさん  「私たちは30年間も過酷な状況を耐え抜いてきた。兄の家は破壊されてしまった。言葉もない。  こんな日を1日たりとも送ることを、神様は望んでいないのに」  両国は互いに、停戦違反と民間人への攻撃を非難した。  ナゴルノを巡る紛争の歴史は長い。ナゴルノは国際的にはアゼルの領土として認められているが、実際には多数派のアルメニア人が統治している。  停戦の際、両者の間で捕虜の交換や遺体の引き渡しが行われるはずだった。 先月27日に戦闘が再開されて以来、初めての外交的な接触だった。  兄の妻と息子も負傷したとメフメドワさんは話す。  「私たちは停戦を信じていた。こんなことが起こらないと信じたからこそ、彼らは帰宅したのに」  戦闘が再び始まったことで、アゼルの盟友トルコと、アルメニアと防衛協定を結ぶロシアを巻き込みながら戦火が拡大することに懸念が高まっている。今回の戦闘は、約3万人の犠牲者を出した1990年代の紛争以来、最悪の事態を迎えている。

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