ノートルダム大聖堂、再開 5年の修復工事経て
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【12月8日 AFP】2019年に火災に見舞われたフランス・パリのノートルダム大聖堂で7日、5年に及ぶ修復工事を経て、再開を祝う特別礼拝が行われた。 2時間にわたる礼拝は、ローラン・ウルリッヒ・パリ大司教が大聖堂の扉を3回たたくことから始まった。 大司教は燃え残った梁(はり)から作られた木製のつえで扉をたたきながら、「信仰の模範であるノートルダムよ、扉を開き、遠く離れた神の子どもたちを喜びのうちに一つに集めよ」と命じた。 礼拝には各国要人が出席。ドナルド・トランプ次期米大統領も主賓として、最前列のエマニュエル・マクロン大統領の隣に座った。 マクロン氏は短い演説の中で、急ピッチで行われた修復作業に対して「フランス国民の感謝」を表明。フランスは「偉大な国が何ができるか、つまり不可能を可能にすることを再発見した」と語った。 火災当時、消火活動に当たった消防隊員が登場すると、参列者はスタンディングオベーションでたたえ、聖堂内は大きな感動に包まれた。大聖堂の正面と有名な鐘楼には、「Merci(ありがとう)」の言葉が映し出された。 再建費用は約7億ユーロ(約1100億円)で、寄付金で賄われた。再開には当初、数十年かかると予想されていた。(c)AFPBB News